第55話 怪しい人たちが行く
目的はあくまでこれだったのだが、四国へ行くことになった。
それだけで行くのも何だから、他の目的も用意することにして、ついでに某誌の捜し物をしてこようと。
で、せっかくだから、四国在住の某氏に連絡を取ったのだった。
待ち合わせは道の駅。
ひときわ異様な車が入ってきた。
その車は、スバル・ブラッド。
乗用車4WDの草分けであるレオーネのピックアップ版である。
そしてその希少なピックアップに積まれていたのは、DRZ400SM。
そう、四国の林道を一緒に走ろうという企みだ。
スーパーモタードのタイヤよりも細い木の板をラダー代わりに、ひょいと下ろされたDRZ400SM。
かくいう私もX−trailから中華ミニモトを下ろしているのだから怪しいもんだ。
某氏は、実は私のDR250R弄りの師匠であったりする。
そのほかにもとあるバイクの・・・とか、こうしてα900で写真を撮ってる横でK7を構えているとか、要するに類は友を呼ぶというか・・・まあそんな具合だが一緒に走るのは初めてなのである。
どちらも今日はDR250Rではないといういうことで、思いっきり林道走る仕様ではないのが残念なのだが。
ちょっと道に迷ったが、なんとか林道に入った。
林道は豊富な地域なので、走る道は比較的状態の良い林道だ。フルサイズのリアルオフ車ならかなり走れるだろう。
ただ、400ccのスーパーモタードと、125ccのミニモトなのである。
パワーは絶大なDRZは、思いっきりロード仕様のタイヤのおかげで轍や泥濘がほとんどだめ。対するTMは所詮中華であるからして・・・ギヤ抜けしてる間に置いて行かれるとか。
もっとも250同士ではついて行けなかったかも知れないし、これはこれで面白かったものだ。
休憩後、バイクを交換してみる。
師匠はミニモトにも精通しているので診断をしてもらおうかと。さらにこういう目的も。
いきなりびっくりDRZ。いや〜曲がらん曲がらん。某氏は中華でどんどん行ってしまうぞ・・・
某氏はこれから夜勤なので、そろそろ帰ろうかと。
初めて一緒に走って、楽しかったこと。またバイクについていろいろと話が出来たこと。
ここまで来た甲斐はあったかな。
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