免許をとろう!



〜教習開始・第一段階〜

 こうして始まった自動車学校通い。さっそく配車予約し、教習に入った。
 川越自動車学校では、大型二輪はHONDA CB750Fが使用される。三重県ですからね。ちなみに普通二輪はCB400SF、小型二輪はCB125Tでした。CB125Tは使用されていない様子で、それだけ受講者が大きいバイクにシフトしていることがわかります。

 一回目の教習。
 まずは各部の説明・・・なんですが、何年も乗ってる人に言うことじゃないんで、ということで簡単に。そして運行前点検。例の「ネンオシャチェブクシメ」ですが、これも通常は全ての点検をするわけではない。
注)「ネンオシャチェブクシメ」
 ネン:燃料
 オ :オイル
 シャ:車体
 チェ:チェーン
 ブ :ブレーキ
 ク :クラッチ
 シメ:ネジ締め
・・・余談ながら、私は現実にこれらのほとんどを出発前に見ています。フサベルなどの場合、メンテフリーではありませんし振動なども多いですから、ネジ締めなどの確認も当然しています。自動車学校の限られた教習時間を無駄にしないための措置として省く、という解釈です。
 で、実際にチェックするのは、ステップ、レバーなどが異常ないか、という点です。私はついでに、クラッチレバーのつながり位置を確認するようにしました。油圧クラッチのCB750Fではややわかりにくいのですが、クラッチの接続ポイントを感じ取って(エンジン停止状態で)調整ダイヤルで自分の好みに合わせていました。本来それを行って良いのかはわかりません。勝手にやっていましたし、やって悪いことでも無いとは思います。

 運行前点検が終わったら、一発試験で言うところの事前審査を行います。
 内容は、メインスタンド掛け、引き起こし、8の字押し歩きです。

 メインスタンドなんてストリートマジック以外では中型の自動車学校以来です(笑)だって、センタースタンド廃止した元祖である2stレーサーレプリカや、オフロードバイクしか乗っていませんから・・・
 これはしかし、ストリートマジックより軽くかかります。よく体重が必要で女性には難しい、などと言われますが、そんなことは絶対にありえません。私は、かかとを地面につけたままで踏んでいますが、簡単にかかります。手も左手はハンドル、右手はグラブバーをささえるだけです。
 センタースタンドは、あの短い踏み込み部分に加重をかけてたてるのではありません。レバー比を考えれば、あそこを踏むだけで上がるはずはないですね。それは、車体の慣性を利用するのです。
 スタンドをかけるさいに、少し後方へバイクを押す(バックさせる)動作をしながら、スタンドを踏みます。

 ちょっと力学的に考えましょう。
 センタースタンドは、直立状態で地面に接地するまで下げたときには、地面との内角はかならず60°〜90°の間にあります。そのように設計されています。

 こんな感じの力が作用して持ち上がるのです。60°を越えた角度に横方向の力がかかれば、ベクトルはほとんどが回転させる方向にかかります。力なんてまったく必要ありません。

 つづいて引き起こし。これも、自動車学校のバイクはサイドバンパーがついていますから、それを利用するとやはり良い角度になるのです。まあこれは多少力がいりますが、引き上げる力は10kg程度のものです。
 8の字歩行は、決して右にバイクを傾けないこと、それだけですね。腰を使うというか・・・実際安定性がいい大型車は、多少傾いてもこけません。動いていれば自重で直立するように動きます。重いのは押し始めだけ。砂利道をオフロード車押すより軽いので、心配はないです。



 さあ、それでは走ってみましょう。上の図はバイクの基本コースです。
 一本橋、クランク、S字、スラローム、波状路の順に廻るわけです。

 一本橋:10秒以上が合格です。練習中は、どれだけ時間が延ばせるか、それによって技能を向上させる目的で練習します。
 私は、平均して11秒台でした。最高で15秒程度まで出しましたがそんなに粘ってもしょうがないし、安定させる方向で練習しました。

 クランク、S字:これは、1速を使い、半クラッチ(というよりは完全に握ったまま)で超スロー走行をします。ここは路肩が10cmほど下げてありますから、脱輪するとこけます。また、安定の良い大型車は特にゆっくり走れるので、中型車に追いつかれます(笑)一度、追突されて両者転倒、コースクローズになった例を見かけました。
 ここは、左へ入って左へ出るの繰り返しなので、左へウインカーを出したままです。クランクは最後の直線で、S字は最後の右カーブで左右確認をして出ますが、Uターン気味の小回りを要求されるクランクからの出口がとても難しい。あえてリーンアウトを意識して、できるかぎり速度を殺して左右確認する必要があります。

 スラローム:基準タイムは7秒以下です。パイロンタッチしないように、思いっきりリズミカルにローリング(笑)しましょう。実際タイムは5秒台前半がごくあたりまえに出ますから、大きめに動いていれば大丈夫。2速を使います。そこそこ重いバイクを扱うので、起こすのにはアクセルオンが必要。
 車体の大きさもありますから、ニーグリップでは振り回せない場合が多いです。ここは、しっかりとくるぶしで車体をホールドすることを心がけましょう。

 波状路:これはオフロードライダーならまったく問題はない・・・はずなのですが、ちょっとやり方が違います。

 こんな風に、要求されるポジションが異なります。だから、結構難しいです。だいたいこんな乗り方したことがないからね・・・
 オフロードは手と足で車体の挙動を吸収するのですが、ここでは「挙動を逃がす」に主眼をおかれています。つまり、体を軸に前後車輪が上下に動くように・・・ということです。



 こういった内容を第一段階ではチェックされます。
 この学校は無理なことをいいません。無駄に時間延長もしません。基本が出来ていれば、ストレートに進めます。

 次から第二段階に進みます。

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