第11話 秋の林道迷い道

秋の色はすすきにしか見られませんでした。

 ちょっと考えるところあって、DRを手放すことにした。

 同じ用途のFEがあること、長い距離を走るのに250では体力的にきつくなってきたこと、どちらかを処分(FEとDRで)するとしたとき、導入したばかりのFEの値段が不当に低いということ・・・
 そういた関係から、DRでの林道行きはもう何度もあることではないかも知れない。

 冬の朝には始動性が極端に落ちてしまうDRだが、暖かいせいか目覚めが早かった。ヘルメットをいつもの黄色いやつから長年使った白いVx−Gullに換え、峠越えで琵琶湖を目指す。
 近江八幡から守山へ、琵琶湖大橋が見えたところで給油すると、38km/リッターという高燃費。
 琵琶湖大橋を渡った道の駅に寄ってみた。ここに8時に集合している仲間がいる・・・時間は8時15分、すでに姿はなかった。名古屋時間じゃないのね(笑)

 国道477〜府道38と、決して広くはない山道を走る。美山から国道162号線を行けば、後方から2台のオフロードバイクの姿が迫ってきた。

堀越峠旧道入り口で落ち合いました。

 ここで藤原さん、中島さん、黒田さん、曽我さんと遭遇。滋賀勢3人は道の駅で落ち合う予定だったが、藤原氏はまったくの偶然。久しぶりの大所帯だ。
「下調べしてます?」
「や、全然。」
藤原氏が雑誌を持ち歩いていたので目標林道を確認。堀越峠を目指す。もとは幹線道路、それもいまではかなり荒れ果てていた。

 堀越峠から下って、道の駅名田庄で一休み&ルート検討。近くに林道が密集している。そこから攻めよう。

 この林道は行き止まりだった。途中何度も道が落ちている。こんなところには落ちたくない・・・慎重に進む。
 次の林道に入る。お〜、フラットだあ。思わずアクセルに力が入る。しかしここもまた行き止まり。

 それにしても細かく分岐は続く。迷っては引き返しを繰り返す。時期は11月というのに、汗ばむ陽気で、道ばたの小川が気になるひとも・・・

渓流浴ポイントを視察する某氏。

 その後も迷いながら、林道を堪能して国道へ戻った。時間も昼を回ったのでここで解散とする。

 南下するみんなと別れて、DRを海へ向けた。

 こうして林道を含めたツーリングをしてきた。どんな道も選ばずに走ってくれるやつ。今もまだ一線級・・・というより250cc4st中最強・・・の力はある。手放す理由?何台も所有しきれなくなったから、そして是非譲って欲しい、という願いを受けていたから。
 DRの能力を、十分に発揮させてあげることは自分には出来なかった。新しいオーナーのもとで、その「走り」の血を思い出して欲しいね。


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