〜前編 自動車学校に入校しよう〜
不肖私儀、これまで十数年バイクに乗っていながら免許は「普通二輪」(昔で言うところの”中免”)です。
なぜ?
住所を持つ県から離れて生活していたこともあり、学生時代にとらない限りなかなか一発試験に臨めなかったというのが大きな理由。それにここ十年ほどはオフロード一筋なので、大型の必要もなかったということもあります。
大型二輪免許が自動車学校でとれるようになったのは数年前。体力的なものもあって、重いバイクを操れるとも思っていなかったのであえて取ろうとはしていませんでした。
最近になって、時間的余裕がなくなったことから高速道路を多用するようになった。DRでの長距離高速走行は決して楽ではなく、FEほどの動力性能があれば走るのは楽だが所詮はレーサーベースで長距離ツーリングには向かない。高速快楽旅系オフロードバイクが400cc以下では多くはない。
そんな理由から一念発起、大型二輪免許取得を計画。
幸い、職場および自宅からほど近くに大型教習を行う自動車学校を発見。門をたたいたのであった。
私の利用した自動車学校は「川越自動車学校」だ。国道一号線沿いで、川越町役場の隣に位置する。
大型二輪を取る場合、通常は普通二輪免許所持者が多い。まあ時にはいきなり大型に走るひともいるようだが、かなりの少数派であることは間違いない。
普通二輪を持っている場合、大型二輪取得に必要な時限は、乗車12時間と座学が1時間。第一段階は5時間乗車、第二段階は7時間乗車+座学。第一段階は1日2時間しか乗れないが、第二段階では3時間乗ることができる。ヒマな人なら、都合一週間あれば取得できることになる。
まずは入校に際しての手続きだ。
入校案内のカウンターでお姉さんに「入校したいのですが」と伝えると、いそいそと書類を取り出した。
その場で必要事項を書き込む。
教習料金は入校前に一括で支払うシステムになっている。
料金は、普通二輪免許所有、夜間教習の場合で104,900円(昼間なら94,900円)、普通自動車免許あり、二輪免許なしの場合で153,300円になる。特に安くあげようという意図がない限り、夜間教習を選択しておくのがよいだろう。夜間コースならば昼間も乗ることができるが、昼間コースでは夜間に乗ることはできない。
入校式では、視力の検査と適性検査が行われる。視力は片目で0.3以上、両目で0.7以上が必要なのだが、眼鏡使用の場合はあまり細かい数値を測らないようだ。事実、眼鏡使用の場合はシチュエーションによって見え方がかなり変わるので、視力検査機のタイプによっては実際の視力以上に見える場合が多い。
適性検査も、普通二輪免許所有者にはあまり大きな意味はなさないとされ、とりあえず受けるだけである。初回の教習時にそれは返却される。これが大型直接受験の場合は解析して説明会までがあるようだ。
さて、これで実際に教習に入ることができる。
県によっていろいろと規定があるようで、愛知県では普通二輪でもブーツを要求されるが、三重県は大型二輪のみブーツ着用を求められる。
ここで注意したいのは、オフロードブーツではだめだということ。あくまで操作性を重視するため、ロードブーツ、それもハーフ丈ではないものを着用することになる。特殊なサイズでない限り自動車学校がレンタル用を用意しているのでそれを利用すればよい。
同様にヘルメットもレンタルで使用できる。さらに肘、膝のパッド、さらに手袋は軍手をレンタルできる・・・というより、借りるのが当たり前になっている。
しかし、ヘルメットは他人のかぶったものを使用するのはイヤだし、手袋も軍手では細かなクラッチワークがやりにくい。
一般的にはシンプルな服装がよいと言われているが、あまりにも貧乏くさいスタイルはどうにも・・・
私はあえて、こういうスタイルで行くことにした。
ヘルメットはオフ用でもOK。アライのVX−GULLで、ゼッケンNoまで入っているもの。ただしゴーグルは使用しない。
服装はMXジャージ(夏場はハーフメッシュがよろしい)とGパン。ジャージはパンツ内に入れる。
グローブはRough&ROADのED用ゴアテックス製を使用。天気の良い日中は、AXOのメッシュタイプを使用する。
ブーツだけはOFF用ではだめなので、大昔のロード用ブーツを引っ張り出してきた。
そして、パッド類はRSタイチの肘パッド、膝パッドを使用する。
はっきり言って派手である・・・ロードブーツで多少バランスが悪いし、普段なら服の中にするパッドを外にしているから変な感じではあるけれど。
さて、次月は実際の教習に入ります。