第10話 秋色信州キャンプ会

 秋はツーリングに行こう。
 そんな気分の今日この頃。とあるメーリングリストのオフ会が開かれることになった。

 そういえば前回オフ会に参加したのは2年前。それから発言機会も減っていたが、最近になってちょっと復帰し始めたので、この機会にオフ会も参加することにした。
 バイクでのキャンプツーリングはしばらくぶりだ。折しも直前にEDレーサーを壊したこともあり、久しぶりにDRを整備して出かけてみた。

 土曜日、朝から会社で営業会議。昼前にお役ご免となり急いで準備をする。午後1時に家を出ればいつもの坂井橋が渋滞。やむなく堤防ダートを経由して迂回すれば、途中でダートが通行止め。またまた農道へ迂回する。そのとき気づいた。
「あれ、ヘッドライトが点かないぞ?」
ハイビームは点灯したのでバルブ切れと判断し、途中のガソリンスタンドでバルブ購入。H4に換えてあったので入手できたが、ある程度バイクを知っていると思われるスタンドの店員は
「これはこのバイクには合いません」
と言っていた。まあ、説明も面倒なので、いいよ、これで、と買ってきた。

 高速道路へ上がればPAでは何かのイベント中。ラジオ局の特設スタジオで生中継の最中。別に興味もないので遅い昼飯を食ってついでにバルブ交換してそそくさと出発。
 そこまでの下道のスローペースとは打って変わって結構なペースで流れている高速道路。低速型のスプロケットに換えていたDRはあまり速度も出せず、制限+1ケタがいいところ。
 中央道恵那山トンネルを越えて阿智PAで一休み。MLのメールを取り込んで見れば、同じ三重県から参加の市川さんも少し前に通過した様子。とりあえず現況を記して先を急ぐ。

 伊那から高遠へ抜けるころには完全に日は暮れていた。スーパーマーケットで食料をキープ、林道ナイトランに突入する。
 林道・・・行政上は町道になる「高峰線」を上る。満載の荷物とデイパックの3リットルほどの水分の・・・その、なんだ・・・の荷物が干渉して体重移動がおこしにくい。
 夜の林道は刺激的だ。ヘッドライトの明かりを頼りに慎重に歩みを進める。対向車もない時間だが、もし対向車が来ても明かりで判別できるので、大胆なライン取りで走る。換えたばかりのD603(デザインが気に入らないのだけど)も期待以上の安定感を生んでくれた。

 15kmほどの林道を終えて小さな明かりの見えるキャンプ場へ。すでにみんな到着していた。



 ここ千代田湖のキャンプ場ではすでに宴会が始まっていた。
 バーベQや伊那名物ローメン、みそ煮込みうどんなどなど。それぞれに趣向を凝らした料理の数々。
 金沢林道へ行くつもりがみんなでゲロ林道へ突入したという話、買ってきた金網をどうするか、インターネットのメーリングリストの集まりだけに誰かが取り出す携帯パソコン・・・もっとも携帯電話が通じなかったが・・・時間のたつのも忘れて会話がはずむ。

 この後午後11時前に雨が降り始め、そこで宴会はお開きとなった。
 深夜1時頃には雷も鳴るほどの雨。それも朝までには小降りになっていた。



 靄に煙るキャンプ場から撤収して出発。最初は林道を走って高遠の「さくらの湯」へ行こうかと考えていた一行、雨でひよって諏訪へ降りることに。



 諏訪IC前の「おぎのや」でまったりタイム。何人かは携帯端末を取り出してメールチェックを始めた。さすがに隣同士でレスつけたりはしなかった(笑)が、一斉にMLに投げていたようで、後で受信したらみんな「おぎのや」から送信したメールだった。


 「おぎのや」で、これから林道へ行くという市川さんと別れ、一行は下諏訪の「遊泉ハウス児湯」へ。200円で小さな露天風呂(3人で満員)もある。
 ここは普段のスキールートにあるので所在を知っていた私の案内で来たのだが、帰りの道すがらに軽自動車の嫌がらせを受けたのは憤慨だ。
 信号で分断されたので待っていたところ、後続の2台の真後ろに張り付くように軽自動車(ワゴンRだ。スズキファンとしては行為自体が許せない)が。タイミング的に2台の通り過ぎる瞬間にダッシュして最後尾に付き、軽自動車を牽制する。信号で曲がる際に幅寄せとたばこ(火のついていないやつ。余裕なかったのだろう)を投げつけられたが、被害なしなのでやり過ごす。


 諏訪ICまでもどってファミリーレストランで遅い昼食。ここで解散となった。
 三重県の市川さんは先に帰っているのでここからは一人で帰ることに。関東組の苗代夫妻、伊藤さん、稲垣さん、進藤さん、山懸さんとわかれ、高速へ。

 急に寒くなった・・・秋本番か。

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