群馬と長野の県境、碓氷峠といえば交通の難所。
道路もそうだが、鉄道もかつては難所で知られていた。今では長野新幹線であっという間に登ってしまう峠も、ほんの2,3年前までは峠の上下で専用の機関車を連結して動力強調して往来していた。
列車の連結には時間がかかる。峠下の横川駅では特急電車でさえ数分間の停車を強いられる。そんな停車時間をねらって、駅弁を売っていたのが「おぎのや」だ。
「おぎのや」の売りは、釜飯。「峠の釜飯」として駅弁人気ランキングで常に上位を走っていた。
そんな「峠の釜飯」が、碓氷峠の廃線で駅弁としての任務を終えた。
しかし、釜飯ファンの願い、そしてドル箱を失うまいとした「おぎのや」の努力で、ドライブインで売り続けられている。
ここで紹介するのは、釜飯ではない。
釜飯の形をしたアイスクリーム、それが釜飯アイスだ。
「おぎのや」は横川のほかにも上信越自動車道の横川SAや、諏訪にも出店しているドライブインだ。どこにでもあるアイスクリームのショーケースに入っているのは釜飯・・・ミニサイズですが・・・の形をした陶器の釜。
味はブルーベリーとあずきの2種類がある。バニラアイスクリームにパイナップル、野いちご、あずきなどが入っているシンプルなものだ。
値段は525円と安くはない。
器の代金がほとんどをしめるだろうと思われ、器は持ち帰るものであることは間違いない。捨てるに捨てられないというのも確かだが・・・