File09 水都大垣名物

 7・8月の「林道探索倶楽部」の舞台、岐阜県の養老近辺に行くには、名神高速の大垣インターチェンジを利用すると便利。で、その岐阜県大垣市だが、実は「水まんじゅう」の発祥地なのだそうだ。

 古くから大垣地方は、おいしく豊かな地下水に恵まれ、近年まで市内のあちこちで自噴水が湧き出ていました。この清らかな名水によって明治時代の初めから・・・と、お店でもらったパンフレットに書いてある。市内の24店で「大垣水まんじゅう製造組合」なるものがつくられているらしい。
 今では全国的に広がり、夏を代表する和菓子として知られるようになった水まんじゅう。もちろん大手の菓子メーカーも製造しているようだが、数年前、某大手パン屋が水まんじゅうを商標登録を申請して、大垣の組合から訴えられていたのをTVのニュースで見たことがある。実はこの時初めて大垣名物が水まんじゅうであることを知った。

 葛の粉でつくられた美しい透明な皮、その中に包まれている絹ごしのきれいなあんこ・・・よくスーパーなどで売られている大手メーカーの製品は、コストを抑えるために皮に寒天が使われているので、粘りの少ない角張った食感(?)があるが、葛を使った本来の水まんじゅうは、葛餅特有の粘っこい柔らかさがある。もちろん双方とも十分冷やしたものでないと、その涼感あふれる美味さは味わえないだろう。

 水まんじゅう1個80円(5個で400円)。確かめてはいないが、おそらく均一価格だと思われる。大垣市内はさほど広いわけではないが、そこに24店もの水まんじゅう屋があり、ほぼ市内のどこでも買うことができる。近辺に来たときはぜひ一度お試しを。

 

写真・文  河村 敬


目次

inserted by FC2 system