キャンプの楽しみは食事にあり・・・なんですが、お手軽に済ませたいときもある。
夏場など、生ものは持てない状況も考えられるときに重宝するのがフリーズドライなどの食料品。水と火さえあれば、いろんな食べ物が用意できます。こういった食品だけでどれほど豪華な食事になるでしょうか?
1.御飯
御飯モノは昔から数多く出ています。フリーズドライの物はかさばらず軽いのですが、水分を与えても完全には戻らないので白飯には向かない。ほとんどがピラフやチキンライス、リゾットなど調理飯になっています。これはこれでなかなか味的にもいけますが、主食としては白飯が食べたい。
そんなときには「アルファ米」が便利。これは、お湯を入れるだけで20分ほどで炊き立ての御飯と同じ状態になります。芯も残らず、味もそのままです。また、火がない場合にも水を入れて60分程度で食べられます。
2.メインディッシュ
八宝菜や麻婆豆腐など、こってり系の中華食品があります。これは水を加えて数分間煮るだけというもの。ラーメンの具などと同じく、フリーズドライの技術進歩でそれなりの食感が得られるようになりました。
これは水餃子。お湯で煮るだけです。中華だしが利いて、なかなかいい味を出しています。
八宝菜はやや濃い味付けで、指定された水量では辛いと感じる向きがあるかもしれません。そんなときには野菜のセットなどもありますので、水量を多くして野菜増量するのも良いかも知れません。
3.付け合わせ
一汁一菜もいいけれど、なにか口寂しい。そこで、小皿追加です。鮭の切り身などは酒の肴にもいいでしょう。漬け物はいろいろあります。こうしてできあがった食品を並べてみました。フルコースでこんな感じです。
鮭の切り身は袋を開けると「こんなもん食えるのか?」と思うようなカバカバの切り身が出てきます。これをお湯に浸すこと数分、水を切って食べて見ると・・・
なんとなんと、これはいけます。まさしく塩鮭の切り身。焼きたてと変わらぬ食感、味が戻ります。これは意外な優れ物です。
野沢菜は乾燥していますが、お茶漬けなどで結構おなじみの姿なので違和感はありません。これはお湯ではなく水で戻します。数分水に浸けて絞れば出来上がりです。ほどよい塩味で美味です。
値段的には安くはない。これだけで2000円ぐらいかかってしまいます。安いことが目的のキャンプなら、いくらでも節約できますが、山奥などで食べ物に凝るならこういうのもあり、という例です。
これらの食品はかさばらず、壊れず、日持ちがする、とオフロードバイクなどで持ち運ぶのに優れています。調理時間もかからないのでぜひ試してみては?文・写真 : 河村 格