第6話 九州バイク乗り大集合

 4月11、12日に、九州の中津江村でKBC(九州バイククラブ)主催のイベント(飲み会)が開催委されました。

 金子さんからのお誘いを受けた私は、当時体調不良で弱々状態。どうしようかと迷ったが、「温泉」の誘惑に負けて参加することに。

 最初はバイクで行くつもりであったが、金子さんが、「今回は、なるべくお金を使わず安く行こう」ということで、関西汽船に問い合わせたところ、南港、別府航路のサービスがかなり変わっていて、車で行ったほうが、割引の特約 がいろいろとついていて、かなり安く行けるのに対して、バイクには往復割引以 外には特約がない。

 当初はバイクにこだわっていた私もこれには迷った。しかし、運転は金子さん にまかせて、寝ていても現地に行け、しかもお金も助かるとなれば、反対する理 由もない。車は金子さんのトゥディを使用することに決定。藤原さんも参加する ことになり、「トリオ・ザ・珍道中」ということになった。

 10日の晩、仕事をほったらかし・・・・・もとへ、終えた私たちは、無事21:00発、「さんふらわあにしき」の船上にいた。

 このフェリー、神戸、松江を経由して、11日の朝10:40に別府港に着く。

神戸港で、甲板から車両の積み込みを見物する。バイクは、レイドとオンロー ドバイクの2台が乗り込んできた。大型トラックをバックで乗せたり、ぎりぎり の駆け込み乗船ありで、なかなかに面白い。

 神戸港には、川崎重工のドックがあるのだが、潜水艦が停泊していた。前回の 林道祭りの帰りに、大分駐屯地の林道を走ったとき、戦車に遭遇するという貴重 な体験をした。今回の潜水艦といい、どうも九州行きは自衛隊に縁がある。

 オリエンタルホテルの宿泊客の見送りを受けて神戸港を出港。眠たいモードに入った良い子?の私たちは、翌日に備えて寝ることにした。

オリエンタルホテルに背を向ける

 朝、起きるとカーテン越しに話し声がする。なんか聞いたことのある声だと思っていたら吉松さんだった。 そうか、神戸で乗ってきていたレイドがそうだったのか。

 どこの温泉に入るか、どの道を行くか相談しているうちにフェリーは別府港へ。

天気が悪いのでちょっと不機嫌 

 あいにく天気はいまいち。しかし、とにかく温泉めざしていざ出発。

 まず、大分自動車道に乗り、別府湾サービスエリアで昼食。本来なら別府湾が見渡せるはずなのだが天気はどんどん下り坂。残念ながら大はずれだった。

 大分自動車道を湯布院で降りて国道210号線を行く。目指すは天ヶ瀬温泉だ。

 天ヶ瀬温泉は、去年、林道祭りの帰りに寄ろうとした温泉だが、賀曽利さん率いる「カソリック軍団」に先を越され、(なんせ50人くらいはいたと思う)仕方なく有料の露天風呂(これも十分すぎる怪しさだったが)に入ったということもあり、今回は、なんとしても無料の方に入らねばならんと気合いも入る。

 温泉に着いたが先客がいた。それも女性。もったいないと思いつつも、しばし待つ。

 とにかくリベンジを果たした私たちは、露天風呂の前にあった店で食料を買い込み、一路キャンプ場を目指して出発した。

 出発してしばらくすると雨が本降りになってくる。

 ちょいと道に迷ったりしたが、なんとか会場に到着。今回の会場は、バックオフ春号の林道ネットワーク九州編の分岐@にある。

 スタッフの清田さん、前田さんはじめ、すでに到着していた人たちと挨拶がてらしばし談笑。雨がやんだ隙に寝床を作っておく。

走る荷物雨仕様          

 

ブーツカバーはこれに限る               

 雨はどんどん激しくなる。しかし吉松さんはじめ、皆さんめげずに集まってくる。 

宴会場完成

宴会開始。

またも登場!怪しい鍋!!

この幸せ者。

 宴もたけなわだが、12時をもって良い子は寝ます。残った人たちが何時まで盛り上がっていたかは知りません。

 そして朝がやって来た。テントは水浸し状態。雨も残念ながらやまず、雨の中 の撤収ということになった。

浮かぶテント 

 他の人たちが、三々五々帰路につくなか、私たちも次の温泉を目指して出発し た。

 清田さんから、懐かしいバイクを展示をしている博物館があるというので、 まずそちらに寄った後、明礬温泉を目指して大分自動車道にのった。しかし、な んと霧のため湯布院から先が通行止め。下道を行く。まあ助手席でお殿様の私に とっては、別に気にすることもない。とにかく無事に明礬温泉に着いた。

 数ある温泉の中でも、ゑびすや温泉が空いていそうなので、ここに決定。当 然、混浴露天風呂に行くが、野郎ばかりだった。まっ、それでも硫黄の臭いがた っぷりの温泉に入れて大満足。服を着てロビーに上がろうとすると、5、6人の おばさんたちが、露天風呂を見てきゃーきゃー言っていた。なんなんでしょう ね。

 ロビーに上がり、ジュースでも飲むかとメニューを見れば、「地獄むし黒玉 子」なるものがのっている。これはなんだということでさっそく注文。白い玉子 を温泉の蒸気を利用した蒸し器に入れると、真っ黒になっている。温泉の硫化水素と鉄分が化合した結果こうなるらしい。蒸したてなので、アチッアチッと黒 い殻をむくと中身は真っ白。なかなかこれはいけました。

 別府港の近くで夕食を済ませた私たちは、無事、19:00発、南港行きのフ ェリー「さんふらわあこばると」に乗船、一路大阪に。

荷物に埋まる藤原さん。

フェリーで足を伸ばせて、ほ!

 無事に大阪に着き、金子さんと藤原さんは仕事なので会社に、私は休みなの で、2人の冷たい視線をあびながら、家路についた。

                

スタッフの皆さんお疲れさまでした。

来年、またお会いしましょう。

 文・写真:林 昭伸


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