File05 入江恭弘さんのVT−Z



 関西のCCRを語る上で忘れてはならない存在が入江さん。「イーハトーブ入江」の名で有名です。
 オンロードバイクのVT250Zで林道を走り回る入江さんの、ちょっとした工夫が生きています。

 林道を走るバイクはオフロードバイクだけとは限らない。作業道として考えればスーパーカブやメイトなどの実用車、最近ではスクータが使われることが多い。
 昔は今ほど特化した車両はなかったので、ロードバイクを改良したスクランブラーと呼ばれるモデル(最近また流行ですね。CLしかり、ブロンコしかり。コレダスクランブラーなんてそのままの名前の物もありますね。)がオフロードを走るライダーに使われたものだ。

 各社からオフロードに向いたバイクが数多く発売されている現在、林道走行のためにロードバイクを選定する、ということもないのですが、昨今の道路事情では林道へ行くまでかなり舗装路を走る必要があります。
 関西のCCRの世界では超有名人である入江さんは、イーハトーブ(トラ車)やXR(レーサー)も所有されてますが、時折VT250Zで現れます。そんな入江さんのVTにはいくつかの工夫が施されていました。

 パターンの低いロードタイヤの場合、排土性が劣るため泥が飛び散りやすい。そういった用途はあまり考えられていないロード用、プロリンクサスペンションの保護目的もあり、ここに泥よけを追加しています。

 同様に、フロントからの飛び土はラジエータに付いたりした場合に冷却効率を落とすことになる。洗車も大変です。応急に装着したこの泥よけは、なんと布ガムテープ!


 他にも、CCRに必要なロールマップ(入江さん自作のもの)などが取り付けられているなど、シンプルですがよく考えられた仕上がりです。

解説 : 入江恭弘


目次

inserted by FC2 system