「雪中キャンプへ行こう」


〜奥鬼怒の秘湯で雪見酒〜

日程:1999.02.20〜21
場所:栃木県の奥鬼怒温泉郷内 女夫淵温泉〜八丁の湯・加仁湯 
      女夫淵温泉より歩いて60分ぐらいの遊歩道内
参加者:5名(男3名・女2名) 美女と野獣。。なんちゃって。
    「ダートキッチン」っていう、オフロードクラブのメンバーで行きました
交通:車2台(さすがに、バイクでは行かなかった。)

2/20(土)
AM8:00 埼玉県越谷市集合 奥鬼怒に向けて4号線を北上。
 ちょうど、その週に首都圏に寒波がやってきていて、4号線沿いもあたり一面真っ白の雪化粧。(今夜だけは吹雪かないでちょうだいね)
 でも、この日はひさびさのぽっかぽか小春日和(ちょいと安心)
AM11:00鬼怒川着 スーパーで買い出し 
 栃木にはいると雪はすっかりなくなり、少々拍子抜け。あれぇ?雪は??
 あんまり暖かいので、JEEPの幌をとりオープンにする。風が気持ちいい。真冬にフルオープンで、キャンプ用具満載の真っ赤なJEEPは非常に目立つ。
AM11:30鬼怒川河川敷にて昼食
 この日の為に新調したゴアの靴の威力を試すために、河の中に入ってみる。本当だ!水が入ってこない!ゴアってすごいね。。(あほな軍団である)
PM13:00女夫淵温泉到着
 雪がない。ない。何処にもない。おっかしいなぁ。前に来たときは、女夫淵温泉の駐車場も雪でいっぱいだったのに。。今年は雪がすくないのね。しくしく。

とりあえず、雪中行軍装備を調える
私は、上:山用インナー+トレーナー+フリース+スキーウェアの着膨れ状態。
   下:タイツ2枚+ジーパン+靴下2枚+ゴア靴+ゲートル
    。。。。。 着過ぎであったことは、後の雪中行軍にてすぐ証明される。。。。

<ちなみに、ザックの中身>
テント(3人用).シュラフ(3シーズン+夏用+インナーシュラフ).銀マット
コッヘル・ストーブ・ランタン・ナイフ・折りたたみイス・お風呂セット・着替え
食材・混浴露天風呂用バスタオル等々かなり重かった。。

PM13:30頃 女夫淵温泉からの遊歩道を雪を踏み分け進む。
 最初は、ほとんど無かった雪も進むに連れて深くなり、そしてなんと、川沿いの平坦な遊歩道が工事のため通行止めになっていた。楽勝だった遊歩道雪中行軍が地獄の登山雪中行軍と化した。(写真参照)みんな、言葉少なになる。
 汗が全身から吹き出してくる。めちゃめちゃ暑い!!一枚一枚と上着を脱いでいく。
 途中、氷瀑発見。休憩タイム。ビール1缶をみんなで回し飲みする。めっちゃおいしい。山登りはまだまだ続く。お酒を持っていた乙山氏がとうがらし入りウォッカを谷に落としてしまった。さよぉなら〜。


PM15:00頃 女夫淵―加仁湯の中間地点あたりに設営地決定。
 テント設営開始(写真参照)
 1. みんなで新雪を踏み固める。いつの間にか雪合戦開始。
 2. ブルーシートを引く(これがあるとないとでは保温性が相当違う)
 3. テントを張る(2つが宿泊用・1つが荷物テント)
 4. 焚き火用薪集め(これがないと凍死する。乙山氏は「斧」持参によりカンコンと薪割りの音があたりに響く)


PM16:00頃 準備完了、お風呂準備をし、秘湯に向かう。
 日は沈みかけ、ちらほらと雪も降りだした。ちょいと不安。1日目は頑張って奥の加仁湯に行く。
 しかし、外来入浴PM15:00までと言われ、入浴拒否される。ううっ!しゃーない。
 引き返して、八丁の湯に入ろう。八丁ノ湯も外来の入浴時間は終了していたが、みんなで涙目で頼み込んで入浴させてもらえることになった。調査不足である。
 ああ、よかったぁ。これだけが楽しみだったのよぉ。。

<八丁の湯>
 奥利根温泉郷の秘湯のひとつ。女夫淵温泉から送迎バスにて20分程度。
 混浴露天と婦人専用露天がある。混浴露天には3つのお風呂があり、中でも小さな滝壺になっている露天風呂は雰囲気抜群。お湯は透明で、成分は・・うーん。忘れた。渓流沿いで、眺めもいい。更衣室も男女一緒なので、結構女の子は目のやり場に困る。¥500だったかなぁ?¥700かな?

 色っぽい写真は,控えておきますね。(笑)

PM18:30 いい気持ちで、設営地に向け出発。  全身ぽかぽかで元気回復。お腹も空いた。
 気温はかなり下がってきていた。空には星がたくさん出ている。これなら、今夜は大丈夫。熊さんなんかが出てきそうではあるが。

PM19:00 設営地到着。  焚き火隊と夕食準備隊に分かれる。夕食メニューはキムチ鍋・カルビ焼き肉・ニラトン・餅・ご飯・ワンタンスープ・珍味各種などなど。
 雪中での焚き火は予想以上に上手くいき、火の周りは暑い程。しかし、ほんの1MT離れるだけで震えるほどの寒気に襲われる。薪はなんとか足りそうだ。お酒の力も借りて、なかなか快適な雪中キャンプ。熱燗が体を芯から暖めてくれた。

2/20(土)
AM6:00頃 寒さで目が覚める。
 足が冷たい。顔も寒い。シュラフが濡れている。シュラフカバー欲しいよぉ。絶対氷点下だ。外で人の声がする。早起きだなぁ。
 もうちょっと寝ることにした。zzzzおやすみ。。
AM7:00頃 そろそろ、起きよう。
 外は快晴。雪がきらきらと朝日に反射している。本当にきれい。すでに2名が活動中。何をしているのかと思えば、凍った靴の解凍中。何もかもが凍っていた。すかさず、火の周りのベストポ ジションを確保し、私も靴の解凍にあたった。朝食は、ポトフと餅入りぜんざい。
 寝ボスヶが2名。全然テントから出てこない。まあ、お腹が空いたら出てでてくるだろう。日がのぼって、次第に暖かくなってきた
AM9:00 撤収。
 雪が降っていなくて助かった。また、ずっしりと重いザックを担ぎ、昨日入浴出来なかったもう一つの秘湯「加仁湯」を目指す。途中、クロカンしている人達とすれ違う。奴らも相当頑張っていた。

<加仁湯>
 奥利根温泉郷の秘湯のひとつ。八丁ノ湯からは歩いて10分ぐらい。
 混浴露天と婦人専用露天・内湯も完備。混浴露天には充実。白濁した濁り湯の露天は目前に断崖絶壁を臨み、渓流沿い。別の露天は恋人達御用達ってな感じの2人専用露天や、温泉プールやらと露天風呂のはしごが出来る。婦人専用の美人の湯より混浴露天のほうが絶対お薦め!!景色が違う。
 料金は,確か¥500だったような。。


 送迎について
 加仁湯と八丁の湯の泊まり客はバスの無料送迎してくれるが、お泊まり客以外(我々のような)は,送迎してもらえないので、
 1.遊歩道をまた引き返す
 2.お泊まり客が帰るまで待って、ついでにバスに乗せてもらう
という方法で女夫淵まで戻る。荷物がなかったら、遊歩道を行くのもまた一興なのだが、なんせ大荷物を担いでまた、汗だくになっての山登りはきついね。。

 昼間っからゆっくりのんびり温泉に浸かれるなんて、雪中キャンプの後だけに喜びもひとしお。
 気持ちいぃ〜 サルでも出てきてくれたらご一緒したい気分。お風呂上がりのビールも最高。
 たっぷり3時間ぐらいゆっくりして、温泉饅頭たべて、帰りは、送迎バスにのっけてもらって、女夫淵温泉までもどる。いやあ、帰りはとってもラクチンだったけれど、なかなかにエキサイティングな雪中キャンプでありました。来年はもうちょっと、厳しい条件の雪中キャンプに行こうと思う。場所選定が大変だ。でも、あんまりすごいところにしちゃうと、誰も参加してくれなくなっちゃうかなぁ。。騙してつれていこうっと。行きたい人は,村田まで。。

文・写真 : 村田恵子(千葉支部長 ゴンタともうします)


目次

inserted by FC2 system