第4話 イベントを開く

 某月某日、私たち「怪しい軍団」はニコル中野さんを訪ねた。
 目的は、「原付林道祭り」の開催についての打ち合わせをするためだ。

 思いの外早くついてしまった。時間をつぶそうと喫茶店に入る。「ホット4つ」そうするとフォークが出てきた。ん?まさかホットケーキと間違われたか?・・・いや、まだモーニングの時間でした・・・

 ニコル邸はすぐにわかった。「あとでもうひとり来るから。まあ、適当に始めましょう」の言葉に、さっそく原付林道祭りの打ち合わせを始める。

 お昼なので、近くのうどん屋でみそ煮込みうどんをごちそうになる。

朝です。

 土曜日の晩、夜道を急ぐ道すがら携帯電話が鳴る。すでにみんな現地入りしたようだ。延々と細道を走り、午後11時に遠井キャンプ場につく。ニコル中野さん、小ガソリ北川さん、そして怪しい軍団3名。

 さっそくニコルさんのCRMをつまみに野猿・・・夜宴再開。テントを持参しなかったので、ストマジをおろして寝床を作る。午前一時頃まで飲んでいたが、そこで脱落。
 夜中の4時に暑さで目を覚ました某氏が水浴に出かけた、という未確認情報もあり。そんななか、密室の車内で爆睡していた私は午前6時、夜明けで目覚めた。

 パソコン持ちだして掲示板チェックなどを行っているともう7時過ぎ。林、中島、河村でまずはCCRをひとっ走り。ストマジでもフロント底付き一回という程度の走りやすいコース。若干斜度があるのでモンキーバハあたりだときついかな?
 キャンプ場に戻れば朝食の最中。中野さん手製のパスタ類、今回不参加の永楽支部長提供のカレーなどで腹ごしらえ。せっかく炊きあがったご飯をぶちまけたやつがいる!

顔は勘弁してあげよう(^^;

 そこには早朝に大阪から来た吉峯隊長も来ていた。さて第二班の出発だ。ヒマなのでもう一度走りに行こうとストマジで後を追う。250cc二台にCRM80が2台、そしていずれ劣らぬ濃いライダー(^^;ちょいとついていくのに苦労。
 キャンプ場に帰れば留守番のふたりが今度は昼食の最中(食ってばっかや)暑いので約一名は水浴に向かう。そしてビールを一杯・・・あなた一番遠くまで帰るのよ・・・

水浴に向かう怪しいおじさん(^^;暑かったのよ、マジで。

 というわけで、なにが下見だったのだろう・・・

 そして、第三回原付林道祭りin関西が開催された。

 原付バイクで旅をする。その意味はヒトそれぞれ。そんなひとたちが、年に一度集い、語り合う。そんなイベントだ。
 遠くは九州、四国、東京・・・いろいろな所から集まってきた仲間たち。50人に迫る参加者が、この不便な場所に集まって来てくれたのだった。

 今回、公式カメラマンを仰せつかった私は、主に2台の一眼レフを用いてリバーサルフィルムでの撮影に終始した。
(この画像は、全てプライベート用にコンパクトカメラとデジカメで撮ったもの。そのため、関西・中部のおなじみメンバーしか写っていません。)

 ニコル中野さんを中心としたスタッフが開催準備にとりかかる。昨年と違い晴天に恵まれた遠井キャンプ場は、9月とは思えないほどの日差しを受けてやたらと暑い。

 ニコルさんの宣言で、「原付林道祭り」が始まった。ゲストや派手なセレモニーはないこのイベント。恒例の自己紹介など、参加者全員が主役の宴だ。それがいいじゃないか。

 祭りにはたき火がかかせない。関西のたき火名人、火の守り神といえばこの人、イーハトーブ入江さん。今回は竹筒で松茸釜飯を作る、というパフォーマンスを織り交ぜながら、火の世話を続ける。

 夜も更けて、滝野沢優子さん、メイト小池さん、小ガソリ北川さんが到着。早朝に福島県の木賊温泉を出発、那須で優子さんをひろってひたすら走り続けた。お疲れさま。

 宴会は深夜まで続く。酒が入り、みんな絶好調。今回は優子さんはおとなしかったなあ・・・

 左からGOLDフォレスター吉峯、案内人メイト小池、海外旅行普及家滝野沢優子の各氏。豪華な顔ぶれの対談だ。

 夜が明けて、やはり恒例の集合写真。そう私はカメラマンだったのだ。ひえー責任重大・・・

 今回、私たちは主催者側でした。仮にも全国紙後援のイベントです。責任は重大。皆がその重さを感じすぎていたのは事実。そのため、進行がぎくしゃくしたり、準備が至らなかったり、写真がうまく撮れなかったり・・・私事、フィルムの本数割り振りをミスして、朝の分が足りなくなってしまった。優子さん、フィルムの提供、ありがとうございました。

 文・写真:河村 格


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