たとえば林道を気持ちよく走らせる。そんなとき、バイクは軽い方がいい。
楽しく走ることを目的として作られた2stなどのバイクは、軽くパワフルであるが、反面燃費がかなり劣ってしまう。街に近くて短い林道であればそれほど問題もなかろうが、距離が長く人里離れたところであれば、走破することが難しくなる。
CRM50/80は、その小さな車体と、よくまわる2stのエンジンで、走行性能はかなり高い。しかし、4.5リッターのガソリンタンクは長距離の走行を拒む。
そんなCRMにビッグタンクを取り付けたい。そういった願いは多くのユーザーが持っているのだが、これまで市場に適当なののがなかった。そこで今回取り上げる「山陽レンジ工業」製ビッグタンクの登場である。
山陽レンジ工業は、もともと水産用の水槽を作っている会社である。FRPの取り扱いにはなれている。ただ、ガソリンタンクに関するノウハウはまだまだこれからで、標準品を持っていない。このCRM用タンクもオーダーメイド扱いである。
そのため、取り扱いを行う業者も多くない。大阪ではRSタイチが取り継ぎを行っている。
スペックを紹介しよう。容量は9.5リッターと、倍増している。取り付けはノーマル同様にフックとボルト一本で、いっさい複雑な加工を必要としない。シートもノーマルがそのまま取り付けられる。
価格は、55000円(消費税別)
連絡先:山陽レンジ工業 086−296−6933見た目はノーマルと区別がつかない。
左にはラジエータがあるので、やや右に張り出している。
写真・解説 : 金子錫淑