File02 デジタルメーターを取り付ける


 もともとがエンデューロレーサーであるHUSABERG FE400Eのノーマルのメーターには、トリップメーターがなかった。原付じゃないんだから・・・そうでなくても燃料が心配なこのバイク、当然トリップメーターがほしくなります。

 簡単なのはCatEyeなどのサイクルメーターですが、あれは正確さを欠く。そこで、メーター一式を交換することにしました。
 一番使いやすいのは、そのままリプレイスできるSUZUKIのメーターです。DRやジェベルに使われている物で、メーターケーブルの回転をそのままデジタル信号にするものです。値段は40400円なり。
 ケーブルもDRのものとしました。ただメーターギヤ側の口金のタイプが違うのでそのままでは付きません。そこで、SUZUKI用の先端を切り取り、HUSABERG用の先端を取り付ける改造を施しました。

 メーターの取付は簡単でした。トップブリッジにM6のタップを一個追加しましたが、この程度の加工は問題外です。ウインカーステーとメーターステーが一体なので、今回はステーを上下ひっくり返しました。
 こうして取付けましたが、メインキーの行き場がなくなりました。そこでメーターケースを切って成形し、アルミ板でステーを作って、ミラーステーを流用して取り付けました。

工具:14mmBOXとスパナ、5mm6角レンチ

 ジェベルのメーターからは4本の線が出ています。これらは、マイナスCOM(アース)、プラスCOM(常時通電)、パワー(ON時通電)、ライト、の4本です。SUZUKIの場合は、アースは黒/白(図では見にくいので黒/黄にしてあります)なのでOK。ライト線は白(同じく見にくいので灰色にしてあります)です。この2本は、HUSABERGのメーターライトの線とつなげば問題ないですね。

 これがHUSABERGの配線図です。これだけしかないのですよ!そしてここには、キースイッチが記載されていません。ここからわかるのは茶色がアース、ということぐらいですね。

 キースイッチからは5本のカラフルな線が出ています。このなかで、茶色は前述通りアースです。あとは、この中からパワー線とプラスCOM線を見つけることです。
 テスターで当たってみたら、赤がプラスCOM、白がパワー線でした。これをそれぞれジェベルのメーター線に接続して通電確認を行います。

 これで動作は完璧でした。但し、問題が発生しました。メーターのギヤ比が異なるのです。HUSABERGは10:21、対するSUZUKIは7:21、その差が1.42倍です。これは何とかしなければなりません。
 まあ、少し考えてみます。当面このままでも走れますから・・・スピードだけには気をつけて。

 さて、今回はセル付きのFE400Eということもあり、比較的容易に装着できました。これがバッテリーレスではこうはいかないかも知れませんし、メーターギヤのない車種ではこのメーターは使えません。KAWASAKIやYAMAHAのメーターを検討する必要があるでしょう。

文・写真 : 河村 格


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