File01 ストリートマジックをワゴン車に積載する!

 とかくオフロードバイクでの長距離走行と言うのは疲れるもの。ならばトランスポーターに載せていくか、となります。
 ハイエースクラスのワンボックスバンなら、フルサイズのオフ車が2〜3台積める。しかし、仕事に車を使う必要のある場合、ワンボックスバンと言うわけには行かない場合が多々あります。そんな貴方のために、裏技のご紹介。
 今回は、ストリートマジックをスポーツワゴンに積んでみました。

 アベニールサリュー!のラゲッジ間口は高さ78cmです。それに対してストマジの高さは91cmあります。
 基本的に50と110では同じに考えてよいです。そこで、ここでは50を中心に紹介します。特に110で異なる部分をあげてあります。

1.ハンドルを下げる

工具:12mmBOXとスパナ、8mm&10mmBOX

 ハンドルは12mmのBOXレンチでブリッジをゆるめ(普通のバイクといっしょ)ます。そのまま手前に倒すのですが、このときブレーキレバー(8mmのBOXレンチ使用)とクラッチレバー(10mmのBOXレンチ)もゆるめるとよいでしょう。マスターシリンダーが傾くとエアーがかみやすくなるし、アクセルワイヤーが短いのでそのままではあまり倒せません。ミラーを取る(14mmオープンスパナ)のは当然です。

2.前輪を外す

工具:14mmBOXとスパナ、5mm6角レンチ

 こいつにはご丁寧にディスクガードがついているので、まずこれ(ボタンボルト3個、5mm6角レンチ使用)を外します。右側のナットを14mmBOXレンチでゆるめます。セルフロックナットなのでシャフトが共回りするので左側のボルト頭をレンチで固定しなければなりません。このとき、左側シャフトに14mmBOXレンチ使用で固定し、右側ナットを14mmオープンスパナでゆるめるとよいでしょう。なぜなら右側にはフォークガードがあるのでBOXでは差しかえがめんどうです。最初ゆるめるときはなめるのが怖いのでBOXをつかいますがあとは問題ありません。
 ナットがとれたらシャフトを抜きます。最初はちょっと堅いですが簡単に抜けます。その際、ライトガードをつかんで若干持ち上げるようにした方がよいかも。前輪がとれれば50の場合はメインスタンドと後輪で自立します。110はちょっとフロントが重くなったので自立はしませんから注意しましょう。

3.積載板に固定する

自作の専用積載板!

 2度目から使っている積載板です。前輪のアクスルシャフトを使って固定、後ろは現状ではロープ固定です。

 アクスルシャフトの固定は16mmのステンレスパイプ用のゲンコツを使いました。以前は2個だったのですが、振動でひねり加重が加わって折れてしまったので、今は4個使っています。こうすればほとんど横加重になるので。それにしてもよくこの高さになったもんだ・・・

4.乗せる

 ここからは力技です。重量が80Kgぐらいあるので結構しんどい。フロントを持ち上げるときはストマジを跨いでハンドルを持ち上げるので、倒したハンドルは締めておく必要があります。
 フロントが乗ったらリヤを持ち上げます。積載板が完全に乗ると、後輪がちょうどバンパーの上に来ます。

5.リヤサスを外す

こっちは50です。工具:14mmBOX

 片持ちサスなのでボルト一本です。下のボルトを抜きますが、サスがのびきった状態では抜けにくいので少し手で加重をかけながらゆるいポイントをさぐりましょう。
 このままではサスはじゃまです。上のボルトも半回転ぐらいゆるめて動きやすくします。後で気がついたのですが、インナーフェンダーにスプリングが引っかかるので、上に上げて上のボルトをしめておくと後が楽です。どちらも14mmBOXレンチを使います。

こっちは110です

 これが110になると、上のピポッドがピローになっています。そのため、動きが非常によくなった反面、こういう場合に固定されません。そこで、ゴムロープ(単にチューブを輪切りで編んだだけ)で吊っておきました。

6.押し込んで固定

 さて、ここからは押し込むのですが、アベニールはシートバックとラゲッジの間にミゾがあるのです。左のドアを開けてフロントフォークを引っ張れば大丈夫です。やや左よりにまっすぐ積んでみました。こうすると後方視界が確保できるのですが、横Gに弱いのが問題となりました。今後の課題としましょう。グラブバーにタイダウンフックをかけてラゲッジのフックに張ります。さらに後方へも引いておけば急ブレーキ時にも対応できます。この写真はロープですが、今はタイダウンにしています。フロントも今は引いています。
 前輪を忘れずに積みましょう。

これで積載完了です。10分ぐらいかかりました。結局積み卸しで30分みておけば大丈夫でしょう。


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