夜行列車に乗ろうと思った。
だけど昨年をもって北斗星などもなくなってしまっている。辛うじて残ったのは四国又は山陰へ向かう「サンライズ」のみ。幸いというか、東海道線を走るため我が地方を通過する・・・のだけども、時間の関係で名古屋には停車しない。裏技的に静岡まで最終新幹線で行って、日付の変わる時刻に来る列車に乗るという手段が使えるのみだ。
土曜日の夜、名古屋駅。
切符は、とれなかった。
さあどうしようか。
食事しながらスマホで関西の宿など探すと、神戸に空きがあった。新幹線で新神戸へ向かう。
最終ののぞみを見送った。
三宮まで地下鉄で・・・って歩いた方が速かったか。
コンビニで酒など買って、ホテルへ向かう。
なかなか予約が見つからない・・・
携帯の予約を見せると・・・
なんということか、予約日を間違えていた!
そこは、3日後以降の予約しかネット経由でできない形になっていた。気づかずに今日のことだと思って予約してしまっていた。
時は3月も末。学生の春休みまっただ中。
神戸の町に空きなんてあるわけないよ・・・
他の町を、と検索するも、そもそも最終の新幹線が終わっているので大して先へは進めない。そうこうするうちに、在来線や私鉄も最終の時間・・・
大阪へ戻ろう。
駅近くで夜を徹する覚悟をした。それには大都市の方がよい。神戸三宮でもよかったが、大阪の方が可能性が高いと見た。
最終のJRで大阪へ。社内でスマホで検索したところ、ここなら・・・というところを見つける。
最終なので人の気配の消えた大阪駅。
どちらへ向かえば良いのか・・・
地下ではわからない、と地上へ出るが、そもそも大都会なもので道路を簡単に渡れない。横断歩道がビルの中へ消え、深夜閉鎖とか・・・どうやったら進めるのか。
やっと目的地を見つけたのは30分ほど彷徨った後だったか。
大阪駅からほど近く。温泉とサウナを備えた深夜営業の入浴施設があった。
深夜営業の施設がいくらかはあるだろう、と考えての大阪移動。漫画喫茶で、というのは定番だがこんな時間にあるとも思えん。カラオケBOXという手は考えたが、サウナがあれば一番だな、と。さすが大都市、見つけることが出来た。
その名も「大東洋」
仮眠室等もある様だが、今日は満室。温泉もやや混んでるとのフロントの話だが、屋根の下で時神増過ごせるならそれでよし。現在午前2時前、3時間もすれば始発列車が動き出す。ゆっくり湯につかって一杯煽って寛ぐかと。
土曜日の晩なのでビジネス客は少ないようだ。そして結構静かで、治安も良いようだ。3000円近くかかるが仕方ない。春先の街角で不審人物になることを考えれば・・・
4時半には駅へ向かう。また神戸へ向かうわけだが、神戸までは3つの鉄道がある。JR、阪神、阪急。どれも着くところはほぼ同じ。
そのなかから、阪急を選んで始発列車へ。
列車というものはなんと眠れるものだろうか。
気がつけば神戸三宮。5時間半ぶりに戻ってきたよ。
先に進むにも時間があるので少し散歩。
この手段になぜ気づかなかったのだろう・・・
神戸からはフェリーが出ている。深夜でも動いている航路があって、その行き先は、高松。
話は最初に戻る。
目的は「夜行列車に乗る」だったわけ。
サンライズの行き先は出雲と高松。出雲行きは以前の「執筆室」で使っているので、今回は高松のつもりだった。
深夜のフェリーならば、まず間違いなく乗れた・・・出航時刻は、大阪へ向かう判断をした直後。
ちょっと想像力が欠けていたかな。
済んだことはしょうがない。高松行きの高速バスに乗り込む。
これも実は温泉滞在中に予約したもの。
「フットバス」なるバスにはスマホ充電用の電源があることを確認したのでコンビニで充電器買ったり、なんだかいろいろ出費が嵩む。行き当たりばったりの怖いところ。
バスは発車してすぐに明石海峡を渡って・・・その後は爆睡。
ということで、四国高松は栗林公園前でバスを降りる。
とはいえ、安易に公園あたりを観光するつもりではなく。
それではBACKtoOFFroadではないよね。
おもったより距離があったが、目的地に着いた。
もうなんだかわかりますね?
お約束のレンタルバイク。ここは昨日電話してあった。
昔は結構探すのに苦労したものだけど、最近は業者ネットワークが発達してほぼ全国網羅されている。
まあ春休みで前日予約ではめぼしい車両がなかったのだけども。
スーフォアがスカブで迷ったが、3〜4時間程度の近場なのでスクーターが楽だろうと。ちょっと目的があって、原付ではだめで自動二輪が必要だった。
う〜ん、スクリーンが見えんぞ・・・
それ以外は不都合もなかったけども。以前にカワサキブランドのイプシロンを使ったことがあったので乗るのにも問題ない・・・って所詮スクーターだけども。
さて、行きましょうか。自動二輪が必要だったのはこの道路を通るため。昨年末あたりには無料化のいわゆる社会実験の期間があって、その期間は原付でも通れたみたいだけど今は通常期。
源平の合戦が行われた屋島。
この道路を少し有名にした場所がある。
この区間、目の錯覚で昇り降りが逆に見えるという。
まあ、普通に昇っているんですけどね。バイクだったせいか、降っている様には見えなかった。体感もあるわなあ・・・
屋島頂上に鎮座するは四国八十八箇所の第八十四番、南面山千光院屋島寺である。
四国八十八箇所を真剣に回ったことはなく、四国旅行の際にいくつか「行った」という程度。本当は何番から入らなきゃならんのか分からないし、一気に回れる時間もない。コレクター的な意識も以前はあったのだけど、最近はどうも面倒になってきて・・・
どこも結構大きいんだよな。ここも然り。
山を下りたら昼の時間。
そりゃもう、これでしょ。
讃岐うどんは「かけ」か「ぶっかけ」か。
もともとは「かけ」しか知らなかった。我が地方では「うどん」とは「伊勢うどん」の事を指し、いわゆる普通のうどんは「かやくうどん」「素うどん」と称する。よって通常は「かけうどん」である。
「讃岐うどん」というものに触れたのは過去の国鉄宇高航路の船上で、それは「かけ」だったのだからそれしか知らなかった。
ブーム的に「讃岐うどん」が広がり、なんとなく「ぶっかけ」ばかり食べるようになったのだが。そんなころに四国へ来てはまったのが「生醤油」であり「釜玉」であるわけなんだが。
高松市内から行けるところを数カ所選んであった。まずは「かけ」で一杯。
腹ごしらえが終わったら、次へ向かおう。といっても目的があるでもなく。
じゃあもう一箇所行くかね、と次の札所へ向かってスカイウエイブを走らせる。
ファニーフェイスのケーブルカーが待っていた。
何かと金がかかるのが四国八十八箇所だったり。
ケーブルカーってのは通常バランスで走っているので上下同時走行だから途中ですれ違う。
ロープウエーも同様だけど、ゆっくりに見えてすれ違い時の速さにびっくりする。
四国八十八箇所第八十五番、五剣山観自在院八栗寺。
あいかわらず収印するでもなくかるくお参りして下山。
もうひとつ、第八十六番も近いのだが・・・
まあ今日はここまでで、あとはうどんめぐりとするか。
そして「ことでん」がやってきた。結果日帰りレベルの時間しか取れなかったが、なかなか出来ない経験ではあった。
|