第63話 事の顛末

 今年はついに1回しか発行しませんでしたね。
 まともに乗ったのが一回だけですから。


 「まともに」


 まともでない状態なら乗ったんですけどね、もう一回。

 言い訳がましくそんな顛末を・・・



 半年ぶりにDRに火を入れる。
 いつものように簡単に目覚めた。

 ガソリンを満タンに、タイヤの空気も入れて走り出した春の日。
 少々重く感じるがこれは一回休憩すれば回復するはず。いつものことだ。

 国道を走ること数分。


 「パンッ!」


 ありゃりゃ、バックファイヤーなんて珍しいなあ・・・

 なにげにメーターを見たら?


 点滅している・・・


 や、こりゃまずいぞ。
 すぐ近くにあったコンビニに入り、キーをOFFにした。
 止める前に目視した状況は、純正のデジタルメーターが点滅、DAYTONAの油温径は表示されていなかったと思う。



 バックファイヤーがちょっと引っかかった。キャブが漏れ気味なのは昨年から解っていたが、そこになにかがあるか。
 ただ、このバイクは薄めなために普段は減速時にアフターバーンの傾向がある。その仕様でバックファイヤーってのも何か解せんところがある。

 となると電気系か。

 キースイッチをONにしてみた。


 メーターが点かない。


 というか、電源が入らない。
 これはだめだ。

 幸い、家から10kmも離れていなかったので迎えに来てもらい、バイクを置いて帰ることに。
 待つ間に、師匠に電話(かれこれ数年ぶり)してアドバイスをもらったり。

 ともあれ、春の企画は全て飛んだ。



 休日の会社に行き、軽トラを借りた。
 遠征しなくなったがラダーレールはまだ持っていた。タイダウンベルトも然り。



 ガレージに帰って調査開始。
 まずはメーターの電源を外した。

 これは、メーターを壊さないための予防措置。以前、フサベルに付けていたSUZUKI純正のデジタルメーターは点滅始めてから破損に至ること2台。いまや入手も怪しいだけに、即座にエンジン切ったのもその予防のためだ。

 疑いは、充電回路の破損。
 発電不良からバッテリーの電気を使い果たしたパターンが考えられた。



 しかしながら、電圧を測ってみると12.59Vと良好な状態にあった。



 直接の原因は、ヒューズが切れたことだった。



 ヒューズを交換してエンジンをかけてみたら、ごく普通に始動。
 電圧は14.2V台で安定。まったくもって問題はない。



 メーター繋いでも何も起こらず。メモリも消えていないので影響はないだろう。

 バックファイヤーが起こった段階でヒューズ切れが起こっていたのだろうか。
 そしてその原因はどこに?



 とりあえず、これかな?と考えて取り外したサブメーター。
 これも昨年から点滅し始めてはいた。
 なにより配線の被服が傷んでおり、ボロボロに剥がれてしまう状態になっていた。

 その後、今のところ問題なく走っている。
 念のために予備のヒューズを2個持ち歩いてはいるが・・・



 と、いうわけです。
 こんなことで、春号は出来なかったわけですね。
 秋号が冬までずれ込んだのは別の要因ですが(苦笑

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