第45回 国道307号線

 唐突だが、多賀大社です。



 「大社」というのは、神社の中でも格式の高いものになる。出雲大社を筆頭(だと思う)に、春日大社や多度大社など有名どころが並ぶが、ここもそのひとつ。

 今回の国道は、多賀大社から大阪へ向かいます。



 三重からくる306号線と交差点で交わる。ここから彦根方向は306号線なので、国道307号線は多賀大社前のこの交差点から始まる。



 多賀大社は神社だが、滋賀には湖東三山と呼ばれる寺がある。西明寺、金剛輪寺、百済寺を言う。
 この近辺はこうした神社、寺が集まっている様だ。



 変化に乏しかったのであっという間に日野の町。
 かつてはここから有料バイパスの日野水口道路があったが無料化された。



 さすがに元有料道路、快適な道を行く。



 1号線をアンダーパス。この道が1号線と8号線の往来に多用されていた。



 そろそろ山間部に入りかけた。



 信楽の町にたどり着く。
 今は甲賀市として合併されたが、平成大合併の中ではイメージしやすい名前だと思う。それでもまだ信楽、という地名の方がなじみがあるのは仕方ないことだけれども。歴史というやつだ。



 で、甲賀といえば忍者でしょ。
 で、信楽といえば狸でしょ。



 もひとつ。

 信楽の名がつく鉄道、それが信楽高原鉄道。
 過去には事故もあったりでありがたくない有名さもあるが、今は災害で運休したままになっている。



 それでも今年から運転準備は始めているようで、復活は近い、のかも知れない。
 まだレールには止めがあり、全線で試運転しているわけではない様だけれども。

 で、今いるのは「紫香楽宮跡駅」である。



 「紫香楽宮」とは。

 かつてここを都にしようとしたこともあった。諸々でそれはかなわなかったが今は史跡として残っている。



 ここで「甲賀寺」という名前と「紫香楽宮」という名前が交錯する。
 だから「甲賀市」であることも何ら不思議なことではない。



 で、信楽駅。紫香楽と信楽、読み方は同じ。



 何度も言うけど信楽と言えば、狸。
 だから大きな狸がいたり、なんたってタクシーまで狸なんだから。化かされやしないかと。



 街を歩けば狸を扱う店や工場が連なる。
 これだけ特化してれば言うことなしだが、信楽焼の本筋はなんだろうか。



 信楽からは少しの間狭い道なども。



 途中で422号と重複区間があり、やがて分かれる。
 いかん、422号も完結させてないぞと・・・



 滋賀から京都へ山間の道を行く。



 京田辺からは一気に都会になっていく。木津川を渡り、大阪までのラストスパート。



 京奈和、京阪と、関西の各県の名前がついた高速道路が接続する。
 ここはもう大都会関西の中心に近づいていた。



 すっかり街になって1号線に交わればここは枚方。
 307号線はここまでです。

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