氷見の街で夜が明けた。
ちょっと天気はいまいちか。
暑くなくて良いか・・・
まずは氷見線でも見に行こうか。
ここは終着駅。今日も時間が悪くて列車には会えなかった
なんで朝っぱらから駅なんだ、と。
それは、これから行く方面に少しだけ関係がある。
氷見から海岸線に近いところを走る。
和倉温泉をすぎると、能登島への大きな橋。
かつては有料道路だった。
昔から有料道路が無料化されるには原価償却が過ぎたときに、としたものだ。
今の高速道路の償却はどうなんだ、といえば、無料化されるべきところもあるだろう。ところが無料化実験は最近出来たところ・・・すなわち車が少なくて原価償却の目処さえ立たぬところだったりしている。償却期間の過ぎた様な道路は交通量が多くて無料化したらとんでもないことになるのは誰でも想像できるから致し方ないところだけれども。
ただ、この能登島大橋の場合は償却の問題ではなく・・・
もう一本県道扱いの無料の橋が出来たからだ。
無料の橋があるのに有料の橋(しかもかなり高い)なんて通らんだろう。そうするとこの有料橋の近くは寂れる・・・という事情から無料化になったような感じだったはず。
遠くにかすむ能登島大橋をみると、料金が高かったのもわかる様な気がするね・・・
あきらかに新しい橋の方が距離が近いもの。観光考えりゃ立地的には理解できるが。
そしてまた駅に着く。
のと鉄道の穴水駅である。
ここは第三セクターの駅だが、資産としてはJRの持ち物になるらしい。のと鉄道は運行しているだけだと。駅にあるのも「みどりの窓口」
七尾から和倉温泉の1駅区間だけJRの特急列車が観光客を運んでいる。存在意義はそれが大きいのだろうか。
のと鉄道が運行を引き受けたとき、穴水駅より先にも鉄路があった。
しかもこの穴水駅から2本に分かれていたのである。
その一本、輪島線は2005年に廃止。
能登線は2008年に穴水〜蛸島間を廃止。
それ以来、短い路線を残すだけになっている。
輪島といえば朝市。結構有名だと思う。
なぜ先に廃止が必要だったのだろう・・・
輪島までの区間は前説があって、氷見から路線が続く計画だったようだ。まだ国有化前の鉄道初期の時代のことと言う。
ほんの数年前まではターミナル駅だった。大きな跨線橋も、そしてその先のホームも。
使われなくなったホームに、使われなくなった急行車両が留置されている。物置同然となっていて再び走ることもないのだろう。結構豪華な車両なのだが、短い期間しか使われていない。
結局、こういった投資が無駄だったのか。観光列車を走らせようという気概はよかったが、観光だけでは生きていけなかったのか。今残る路線にこういう列車走らせてもねえ・・・
能登の先端へ向かおうか。
3年ほど前に廃止になったばかりの駅はまだその姿をとどめている。
なかでも人気があったのは「恋路」駅であった。
能登の観光名所に恋路が浜がある。ここは能登線の恋路駅からすぐ近く。車で来るより便利だったのではないかな?
由来をよく調べていないのだけどね・・・
本日の花。ハマヒルガオ・・・だね。
もうひとつ大事な観光スポットを忘れてはならない。
見附島、人呼んで軍艦島。まさに軍艦の舳先のように見える。
能登の先端が近づいてきた。
のと鉄道のかつての終着駅、蛸島からはあと少し。
本日休業の文字が寂しいねえ・・・
駅前は広いのでバスとかタクシーとか居たんだろうかねえ・・・
あと少し。なぜか今まで訪れていなかった場所までもう少し。
日本三大パワースポット、という肩書きが付いている。
ここが岬の先端かと。
たどりついたは珠洲岬。
そこにあると思っていた灯台は、無かった。
聖域の岬という。
入るのにはお金が要るのだ。
せっかくだから入ってみよう。
ここが三大パワースポットなのだそうだ。
何も感じることは出来なかったけれども。
ありがたい場所ということでいいだろう。
これも有名なランプの宿はこの直下にある。
ただこれ、とんでもなく高いのだよね。日帰り入浴も出来なくはないのだが、予約が要るんだと。
ランプの宿という言葉のから受ける鄙びたイメージとは違うかな。
最先端はここではなかった。
もう少し走ることになる。
今度こそその場所。
禄剛崎は狼煙という地名がある。
昔はこの岬で狼煙を上げたのだろうか。
岬の先端までは少し歩かなければならない。
そして禄剛崎灯台へ。
何も見えねえ・・・
見えないから灯台があるんだ。そういうことにしておこう。
ここが日本の中心。そう思っておこう。
少々不完全燃焼?
まあ、いいんじゃないかな・・・
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