第40回 国道422号線・その1

 無理矢理国道にしたような道が全国にあります。
 経済的に関連性の薄い地域を結ぶことになっているため、山越えの区間などでつながっていない分断国道がそのひとつ。

 その中から、国道422号線を走ってみます。

 この道は2カ所で分断されているので全線通過にはかなり時間がかかります。迂回するのに相当距離を走らなければなりません。そこで、2回に分けて走ることにします。



 三重県北牟婁郡紀北町、紀伊長島地区から国道が始まります。接続しているのは42号線。近くに425号線もあり、紛らわしい。



 熊野古道が近くを通ります。梅ヶ谷から紀伊長島までのツヅラト峠が有名です。この区間には荷阪峠もあり、両方を熊野古道とされています。ツヅラト峠の方が古い。



 始まってすぐに、通り抜け不能の掲示板があります。
 災害等で通れなくなったのではなく、元々道がないのですから電光掲示板にする必要性を感じませんね。電気の無駄では。



 広かった道も集落に入り1.5車線になります。



 走っているうちに国道の終点を超えていた様です。
 GPSで見ると、国道は途中で途切れ、そこからは県道になっています。



 GPSの地図はこの分岐点までとなっていますが、その先の橋を越えたところに国道表示があります。
 この場所から峠道(徒歩の)がある様なのですが、よくわかりません。



 迂回するには県道603号線が最も近いのですが、数年前の災害で通行できないままになっています。
 ここが使えないため、一旦大内山まで戻って大回りが必要です。



 大内山回りで再び国道にたどり着きました。
 ここを右へ行くと飯南方面。まずは左の分断区間を見に行かなければいけません。飯南方面は時間の関係で次回走ります。



 こちらも通行量は少ないですが良い道が続いています。



 実はもう一カ所分断区間があります。
 ここは物理的につながっており、10年以上前までは通れていたのですが、トンネルの老朽化で通行止めになっています。迂回区間があり、このトンネルを再び使うことは無いように思われます。



 ここで道が分かれます。



 国道422号線は、野又峠を越えることになっている様です。
 林道があるのですが、この林道も峠を越えていません。そして国道はこの林道とは別のルートになっています。



 国道側のルートを選びます。すぐに行き止まりの看板。まだ行けます。



 道筋が急に細くなります。生活道路であるのも最初のうち。



 余談、砂防ダムの涸れたダム湖に、非常に深い淵がありました。思わず見に行きましたが、ここだけ異様に深い。透明度も高く、不思議な光景です。



 国道がコンクリート舗装に変わり、



 やがてダートになりました。



 少し広くなって池に出ます。



 この先も道がありますが、バリケードが置かれています。



 地図を見ると、池坂峠へ入るあたりが終点になっています。
 ここに池坂峠への標識がありますから、ここが現在の終点ということになるでしょう。

 分断国道は時間がかかります。続きは次回へ。

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