秘湯、というものが野天風呂を指すようになってきた今日この頃ですが、古くからの温泉にも秘湯と呼べるものが多くあります。
紀伊長島の国道422号線沿いにあるこの看板。
文字が既に怪しさを醸し出していますが。
国道から別れて入っていくと、林道のような細道になります。とは言えさほど山奥では無いのですが。
行き止まりまで来ました。ここが目的地です。
その名を有久寺温泉と言います。
宿泊も出来る有久寺荘がただ一軒あるだけです。
その名の由来はここ有久寺薬師堂の岩屋から湧出する冷泉。
ラジウムの含有量が日本一と言われています。
風呂は小川を挟んだ対岸にあります。
三重県中南部は「蘇民将来」伝説が広く伝えられ、しめ縄になったりします。
そして年中しめ縄を掲げる風習があるのです。
風呂に入ってみましょう。
・・・ラジウム云々てのは書かれてないのね・・・
まるで洞窟のような風呂ですが、窓からは渓流が・・・いや、見えませんね、ほとんど。
快適さはイマイチですが、なんとなく効能のありそうな湯です。
薬湯、霊泉という記述が正しいのかどうかはわかりませんが。
有名温泉地ではないこういった鄙びた湯も良いものです。
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