File71 岩間温泉

 白山の麓は温泉がいくつもあります。
 そんな中に、秘湯と言って良いものもあるのです。



 新岩間温泉には山崎旅館がある・・・のですが。
 元々冬季休業のこの旅館ですが、どうも今年は夏場も営業していない様です。
 様子を見るに、今年に限ったことではないのかとも。

 ここを新岩間温泉と呼ぶのは、もっと山の奥に岩間温泉があるからです。



 しかし、岩間温泉へ行く県道53号線はゲートによって閉ざされています。



 それでも行く、ということで、登山者用の駐車場にバイクを置いて徒歩で入ります。
 暦は秋とは言えまだ残暑の残る候、ジャージやGパンを脱いで軽装で歩くことに。



 入ってすぐに県道はダートに変わりました。
 路面はよく締まっており、バイクや4WD車で走ること自体は難しくないでしょう。



 しかしながらこの高さです。

 そりゃ通行止めにするでしょうよ。



 ゲートから5kmほどあるでしょうか。岩間ヒュッテにたどり着きました。
 一般的に1時間弱の道程とされているようです。私の脚で急いで45分。林道で傾斜も緩いですが、簡単にたどりつけるわけではありませんでした。



 ヒュッテ・・・無人の休憩所ですが、立派なトイレ併設です・・・から数十メートルのところに、露天風呂があります。
 これが岩間温泉です。



 目隠しも更衣室も何もない、まったくの野天湯です。
 一般の観光客が簡単にはたどり着けないので、秘湯感も十分。



 岩間温泉が知られるのはこの露天風呂だけではありません。
 ここよりさらに奥に、国の天然記念物である噴泉塔群があります。



 しかし、山の天気は変わりやすいもの。夕刻が近づいて雲が降りてきました。あまり長居は出来ません。なにしろ5kmあまりも歩いてきているのですから・・・
 やむなく噴泉塔への訪問はとりやめます。聞けば、噴泉塔の回りは手掘りで温泉が作れるとか。



 風呂からヒュッテを眺めると・・・あれ、バイクが?

 ・・・多くは語れませんが。

 バイクなら10分でしょうな。


 ルールは守らないと。


 歩きの帰り道、抜き去っていく件のバイク・・・
 歩いて行かなきゃ秘湯の有難みは半減するよ。

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