ある日、突然チェーンの延びが進んだ様に感じました。
300kmほどの走行でダラダラに延びてしまい、帰りに張り直した・・・のに、次回のツーリング時にはまたダラダラに。
これはチェーンが寿命かと。
ドリブンの歯を見ると、どうもチェーンが浮いている様です。
これでは正常なかみ合いは期待できません。ヘタをすれば歯飛びします。
ドライブ側も減ってますね。これも交換要です。
ドリブンスプロケットの歯に合わせてみると、チェーンがいびつに浮きます。
要はそれだけ延びているわけです。
外したチェーンの長さを測ってみます。6リンクのローラ内側寸法で86.8mm、ローラ径が10mmとなりました。
520チェーンのピッチは15.875mm、6リンクでは95.25mmです。ローラーは10.16mmとメーカーのデータから読めます。
延びたチェーンの6ピッチ距離は86.8+10=96.8mm、95.25mmに対して1.6%の延びと言うことになります。ローラーも1.6%ほど径が小さくなってますね。
チェーンの延び限界は、大スプロケット60歯以下の場合で1.5%と言われます。なのでこのチェーンは限界を超えた延び、ということになります。
交換時点で、1万キロほどの使用でした。乗り方や整備次第で寿命はかなり変わるでしょう。
チェーンのジョイントを外したら・・・こんなにガタガタです。
こりゃ、いつ切れても不思議じゃありません・・・
交換はチェーンと前後のスプロケットを一気に交換します。
チェーンは江沼のロード用を買ってしまいました・・・
強度はこちらの方が高い様です。Oリング入りタイプでやや重いのですが、延びにくいでしょうから良しとしましょうか。
ただし、カシメタイプのジョイントなので「かし丸君」が必須です。
長らくAFAMのスプロケットを愛用してきましたが、AFAMと日本法人が提携を解消したことで入手しにくくなりました。そこで今回はメーカーを替えてisaを選択。
「ダイアノ処理」とありますが、「通常のアルマイトの20倍」とあるあたり、早い話が硬質アルマイトでしょうね。
デザイン的には好き嫌いあるでしょうが、軽量化の抜き穴位置までほとんどAFAMと同じです。泥の排出を考慮したという歯底のカットが異なります。
ドリブンスプロケットを新旧重ねてみます。
力の掛かる方向にローラーが食い込んでいるのがわかります。
ドリブンスプロケットは約2万キロの使用です。A7075とは言えアルミですから鉄よりは減るのが早いでしょう。
ドライブスプロケットの方が減りが激しいですね。
材質は鉄製ですからアルミのドリブンより減りにくいでしょうが、3倍以上の回転数ですからあたる回数が多く、また3倍以上の力が歯にかかるわけです。
ドライブスプロケットは新車時から付いているもののはずなので2万5千キロぐらいでしょうか。
ついでですので、ドライブ15Tを試してみましょうか。
チェーンは14−42で108リンクが標準仕様。110リンクのチェーンで14−46は対応できましたが、15−46はいけるのか。
あらら、ドライブスプロケットが入りません。
車体から外した純正のスプロケットと比べると、少々山が太い様です。
オーバーピン径を測ってみましょう・・・13山なのでちょっとずれますが、比較にはなるでしょう・・・
砥石の軸(ノギス目でφ2.9)をゲージピン代わりに使って測ります。
純正は約16.3mm、DRCは2個とも約16.1mmでした。DRCの方が小さい・・・すなわち軸に対して嵌め合いがきついということになります。
ただ、本当に入らないのか?と言うことで再トライ。
・・・はまりました。まったく遊びが無いですが、それはそれでギクシャクしにくくて良いかなと。
さて、これで走ってみましょうか!
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