05月26日、関東の主要ARK店を対象に

メーカー主催のイベントが行われました。

その名も「カワサキMX運動会」。

サブタイトルは『バイクでGO!』

一般的なレースと異なり、

契約販売店だけに要綱は周知され、

従って参加者は少なくとも

その販売店には行く機会の多い人ということ。

いろんな構成のレースは有るけれど、

ちょっと変わったこの大会。その1日を追ってみた。


レースは午前と午後でクラスに分かれた

2時間耐久戦で、対象車両は混走になる。

午前中は主に市販車で、合計で100台近くになる。

区分的にはKSR、KDX、KLX(シェルパ)など。

スタートは運動会を意識してか「ジャンケン」である。

勝てばすぐにスタートできるけれども、

負けつづけると、悲惨なことは必至である。


そしてこのイベントのもうひとつの特徴、

ピットアウト前には、テーブルに並んだ

果物を食べないと2周減算の規定が、ある。

前回はミカン(2個)、今回はバナナ(1本)。

しっかり外皮にゼッケンが書いてある。

ライダー交換に合わせて、綿密な(?)時間計算。

しかしこの「食べる時間」はなかなか予測は出来ない。


お昼のアトラクションとして、

「チューブ交換ダービー」が行われた。

その名の通り、タイヤチューブ交換の早さと

技術力を問われるハードなコンテンツ。

気温高く、熱いビニールシートの上で

代表の意地と賞品を賭けた、

暑い闘いが展開された。

この日の午前中はコース内が乾燥しすぎて

途中で何度も散水車が入るまでなっていた。

それがかえってトリッキーな状態になってしまったという

良くも悪くもの状態ではありました。

集団で来ていることも有って、昼食はBBQ。

参加者はもちろん、家族単位での参加も結構多い。

俗に『子は親を見て育つ』とも言う。

だとすると、子供もいずれライダーなのかなぁ?

後半戦はモトクロッサー対象の混走2時間耐久。

クラスとしてはKX85(80、80U、85U)、

KX125、そしてオープン(KX250が中心)。

天気が若干落ち着き始めたことも有って

かなり熾烈なレースが展開される。

しかしこの場は『運動会』。

ピットエリアではライダー交代と共に

バナナを食べる(押し込む?)人々が。


参加者の中には午前と午後のダブルエントリーだったりする。

最も多かったのはKX85クラス。

半数がここにエントリーしているのだが、

その分コース周辺では応援合戦も展開される。

あらかじめ参加者には主催者側から

応援用にとメーカー販売品の旗が配布されており、

至るところで振りまくる光景が見られる。

余談ながらこのコースの外では、市販車の試乗とか

オフロード体験、ダートトラックコースの開放など、

サブイベントも併設されていました。

最後に行われるのは『社長(店長)対抗レース』。

過去成績からのハンディキャップ制というもので、

最大で1週差近く差がつくという人も。

しかし5週ではそれに追いつくことは出来なかった。

それを終えると、表彰式と閉会式。

そしてお待ちかね全員参画イベント、

『ジャンケン大会』が行われる。

こちらは協賛ショップからの出品で成り立っていた。


こうして全日程が終了した頃は、

午後の5時近くになっていた。

早朝から夕方まで1日コースの中で、

あるいは周辺でレースの様子を見たり、

時に参加者として奮戦したり。

普段のツーリングなどと異なり、

様々な意味で楽しさも辛さもある。

周辺環境の事だって、この場では必要。

この『良い環境』が長く続いていく

努力も必要かな、と考えた1日でもありました。

文・写真 : 山本賢史


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