第27話 雨上がり決死隊

 キャンプ会も終わった。
 みんなはどうするのだろう?

 やはり多くは帰り支度をしているようだ。それはそうだろう、遠くから来てるんだものなあ・・・
 せっかく乗り換えてきたオフロード専用車・FE400。林道走らずに帰るわけにはいかない。こういうときは近場の人間を捜すに限る。おなじみの佐藤@一升くん(以後S氏)、ニコル中野さん(以後N氏)をつかまえ、一緒に走ることに。



 走り始めてすぐに、大粒の雨が降ってきた。
 Gパンでお気楽キャンパーだったS氏はカッパ着用のために雨宿り・・・って他人の家の軒下なんだがなあ。



 昨日一度近辺を走っていたN氏の先導で林道へ。

 先行していたS氏の荷物が落ちた。
 なんとゴムロープがホイールに巻き込み、切れてしまった。とりあえず縛って見るがやや不安定。ラッシングベルト2本をつないで固定してみる。



 雨のため、リヤタイヤがすり減っているS氏と私はアクセルが開けられない。これほど走りやすい林道なのにちょっと残念。
 風景もほとんどは雲に隠れていた。その雨が上がり、山々が姿を現しはじめたのはしばらくしてからだった。



 林道の終点。フィッシングポイントを物色する。俺は釣りをやらないのでちんぷんかんぷんだが・・・



 行き止まりの林道の奥、開設工事現場を歩いてみる・・・が、この先は道がない。道がないというより道が付けられないと思うのだけれど。
 こんな山の中へ乗用車が上がってきた。どうも我々が入っていくので通れると思ってやってきたらしい。でもオフロードバイク(それも赤黄緑と派手な3台)に、普通のセダン(それもやや大きいヤツ)が着いてくるかなあ?狭くはないけど林道だよ?

 そんなこんなで時間も昼を回った。ちょっと昼飯でも食って。

 なに?まだ走り足りない?
 じゃあ、もう一本行っとく?

 いくつか気になる林道の入り口はあったが、戻る気にはならなかった。そこで、最近舗装化が進んでいると言われるあの幹線林道の調査をしてみることに。
 何度も走っている林道だが、今はそのほとんどが舗装されていた。支線にも入ってみたがそこも行き止まり。新しい林道は、行く行くは峠を越えて奈良県へ向かうはずなのだが、開削とともに舗装をして行くのでダートは数メートルも残っていない。工事中の先はどうやら下界へ続いているようだ、という情報を工事現場で得るが、通してもらうことは出来なかった。
 完全に舗装されている本線をはずれ、脇道へ入ってみる。下へ続く支線とは別のものだが、ダートと舗装が交互に現れる細道はやがて国道へ出た。入ってみるものだ・・・

 さて、みんなはもう帰った頃かな?我々も帰りますかね。

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