File04 柏餅

 5月5日は端午の節句。
 端午の節句といえばコイノボリ、それこそ日本の季節の風物詩にふさわしいもの。

 しかし、近年都会ではコイノボリを見かけることが少なくなりました。揚げたくても場所がないというのが一番の要因になるでしょう。
 では田舎へ行って見るか・・・と思ったものの、昔からこういった縁起物は早めに用意して早めに引き上げる。すなわち5月5日にはすでにおろされているのでした。

 そんなわけでコイノボリは拝めないまま。

 5月5日は子供の日。3月3日の桃の節句には雛あられや菱餅、甘酒といったお菓子が多く出てきますが、端午の節句のお菓子といえばやはりこれにとどめを刺すでしょう。



 柏餅も最近は店で買うものになりました。柏の葉などなかなか手に入らないですからね。
 どこでもつぶあんとこしあんが売られていますが、たしか「茨饅頭」と「柏餅」の違いがあったような気がするんですが。それは私の地方だけでしょうか?
 ゆえに、正調柏餅はこしあんでなければいけない!



 餅と饅頭の差はその生地ですが、包み方にも差があるわけです。のばした餅を2つ折りにして餡を挟んだのが柏餅。
 柏の葉は塩ゆでしてあることがおおく、柏餅はやや塩味がするものです。もちろんなかのこしあんはあくまで甘くなめらかに練り上げたものが良い。

 年に一度、こんな時ぐらいは渋いお茶と甘い柏餅でおやつタイム、というのもよろしいのではないかと。

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