第九回 スノーモービル

 スキーをしていて、疲れました。
 天候が雪降りだったので、風景も見えないしもうそろそろ上がろうかな〜と・・・

 ここはルスツ高原。北海道です。
 そのまま帰るのももったいない。まだ時間は昼を廻ったところ。

 そこへ、あの文字が目に飛び込んできました。



 スノーモービルランド・・・
 う〜ん、これも悪くないかなあ、と。



 受付で書類記載などを行います。保険などが関係しますので、細かく記入することになります。
 料金は、ゲレンデ内周回コースが1500円、ツーリングコースが4500円でした。

 こりゃもちろん、ツーリングに行きたくなりますね。



 用意されていたのは、YAMAHAのBR250という車両(?)です。
 250ccで、エンジン音から2ストロークだと思われます。

 実は10年ほど前、340ccに同じく北海道ニセコで乗ったことがありました。それにくらべれば実用型でパワーもありませんが、レースでもない限りこのぐらいの方が楽しめるでしょう。
 免許も必要ありません。もちろん公道を走ることは出来ませんが、ここはスキー場やゴルフ場を経営するリゾート施設、それも外界との遮蔽性の高いルスツ高原、走るフィールドには事欠かない。



 スロットルはアクセルグリップではなく、レバーを握るものです。ブレーキはキャタピラに付くひとつのみ、左手動作ですね。そして、安全用のリーシュコードが付いています。振り落とされたりしたときに、車体だけが走っていってしまわないようにキルスイッチになっています。
 エンジンの始動は紐をひっぱるリコイルスタータです。自動遠心クラッチでギヤ切り替えなどもありません。



 最初に、完熟走行として周回コースを5周ほど走ります。
 ストレートはアクセルを握るだけ、ブレーキも同様。ここまでは問題ないですね。
 コーナリング、これは、荷重をフロントのスキーにいかに掛けてやるか、というのが安定の鍵になります。ここが多少バイクとは違ってくるのですが、ハンドルを曲がる方向へ切り、荷重をIN側へ与えます。完全な内足荷重です。
 イントラの先生によると、速く走らせるには内側の前方へ思いっきりハングオン状態の荷重を掛けていく、ということの様です。

 さて、ツーリングへGO!です。
 グループ単位でイントラの引率で走るわけですが、私は一人でしたのでイントラと1対1での走行です。
 これがまた、かなり飛ばすのです・・・

 ならば、と、こちらも気合いを入れて走ります。
 フルパワーの車体ではないので、全開にすればいい。ギャップで多少飛ばされたりもしますが、オフロードを走っていると思えばそんなもんです。但し、方向舵がスキーですから、前車の轍をトレースすると安定しません。
 そんなときは、あえて新雪を走ります。今回は場所が北海道ですから、雪は軽く、スクリーンまで雪に埋まっても失速することなく走り続けることが出来ます。
 慣れてくると、スタンディングで走れるようになります。我々オフロード系のライダーならばこの方が違和感なく走れます。また、当たり前ですが若干ブレーキを与えてやって荷重を前に移した方が鋭く曲がります。

 さすがにこのスピードでは写真があまり撮れませんでした。
 ルスツ高原のゴルフ場を10km以上走った訳ですが、これだけで十分なツーリングとなりました。

 スノーモービルは、いろいろなスキー場で乗ることが出来ます。タングラム斑尾あたりは距離もかなり長く、スキーをしない場合でも十分楽しめると思います。
 この冬は例年より雪が早かったので、スノーツーリングには良いのではないでしょうか。さあ、雪と戯れに行こう!

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