報道の中のバイク

 海外のマラソンをテレビで見ていました。
 先頭のランナーがゴールに近づく頃、バイクにテレビカメラを担いだタンデムライダーが併走している映像が映りました。それはランナーの表情を追うカメラです。

 それは海外からの衛星放送ならではの色合いとあわせて、とてもかっこよく映ったものです。
 では、日本の場合はどうでしょう?

 たまたま、大学駅伝が近くを通りました。ちょっとバイクで追っかけてみましょうか。



 基本的にはこうしたテレビ局の報道陣が中心になるわけですね。
 それはメジャーなメディアとして速報性とともに確立されたネットワークによる全国展開が可能であるということもありますが、放送権料でイベントにおける費用の多くをまかなうことになるのですから。
 逆にメディア側もそれを報道することによる経営的メリットをもとめるのは当然のことです。だからこそ団扇や小旗といった社名入りグッズを配布して宣伝にもつとめるわけですね。

 速報性を重んじる今般、いかに素早く密着した取材をするか、ということになるでしょう。
 速さでは、衛星通信を利用することがあたりまえになった現代ではリアルタイムで遅れのない情報を得ることが可能になりました。
 では、密着性はどうでしょう。



 マラソンのような、動きのある被報道体にもっとも密着できてしかも邪魔にならない手段。
 それがバイクなのではないでしょうか。

 海外のマラソンなどでは、よくタンデムライダーが大きなカメラを持って撮影を続ける映像が放送の中にも出てきたりしています。スイッチャーの実力が高いと思われる国内メディアの場合はそうした裏方が映ることは少ないのですが、実際にこうして活躍しているのです。
 この車両はBMWのRTですね。タンデムではなく、改造してカメラを取り付けています。恐らくリモコン操作が可能なもので、基地側からコントロールしているのではないでしょうか。
 テレビで見る限りでは、どうもBMWとKawasaki(Ninja)が使われる例が多いように見られます。


 こうした生中継とは別に、運搬業務としてもバイクが使われますね。
 そういう場面には、大型のバイクではなくオフロード車なども使われている様ですね。



 そしてそして。

 彼らも報道の中の重要な役割をしているのだ・・・直接報道者では無いにしても・・・

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