File32 高山陣屋のみたらし団子

 時代劇などでは、旅の途中に峠の茶屋で団子、というのが定番ですね。
 現代はツーリングの途中にコンビニでおにぎり、ですか?

 いやいや、やはり団子は捨ててはいけないでしょう。



 飛騨高山の中心地、陣屋前の交差点脇に、ある陣屋だんご店。
 著名な観光地の交差点脇という立地条件も手伝って、多くの人でにぎわいます。

 いろろな食が評価の高い高山において、一番のお気に入りがこの陣屋の団子です。



 「団子3兄弟」なんて歌もありましたが、ここの団子は5個です。一本60円はお手頃価格。
 焼きたての団子は暖かくかつ柔らかい。もちもちっとした食感がいい。一本食べればそれで満足なのです。

 みたらし団子、というと、あの甘いタレを思い浮かべると思うのですが、ここのは違います。
 醤油の辛口ですっきりした味が焼き団子の風味に合い、後味の残らないところがとても好感もてます。



 団子に串は付き物。
 気軽に歩きなら食すことも出来る串団子ですが、その串をポイ、と道に捨てたりしてはいけません。
 こうして店の前には、串の回収用の竹筒が用意されています。ゴミ箱でもいっこうにかまわないのですが、竹筒に多くの串が刺さっていると、そこに刺したくなるのが人の情ってもんです。これは客寄せのサクラにもなりますし、店側の策としては一番スマートで効果のある方法だと思いますね。

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