カーナビの動作不調から始まったノイズ疑惑。
ゴールデンウイーク以降、長距離使用の機会がなくて、ステーを付けたままではあったものの使うことはなかったので、対策も進んでいませんでした。
夏のツーリングを前に、使えるようにしなくては。
ノイズの発生源は、やはり点火系ですね。ノイズのリズムが点火パルスと同期しているように感じますしね。
で、そこを詰めてみましょうか。
F650はツインプラグです。使われているのはD8EA型。
なぜかBMW車では唯一抵抗入りが使われていない車両と言うことです。
これはたぶん電子制御化されていないエンジンのせいでしょうね。他のフラットツイン/直列4気筒の車両は抵抗入りです。新型のF650GSはフューエルインジェクション化されていますから、おそらく抵抗入りになっているのではないでしょうか。
そこで、抵抗入りのプラグを用意しました。
DR8EAと、「R」が入ると抵抗入りであると言う印になります。
値段は450円と、通常のものと変わりありません。本当はVXとかのプラチナ系が欲しかったのですが、実在するのかどうかはわかりません。
プラグの交換は車載工具がやはり最適です。車両によって専用化されたものの方が作業しやすい。というより、専用工具しか入らないエンジンが多いんですけどね。
BMWの車載工具はシート下にあります。
プラグのやけ色を見ておきましょうか。左が14000km走行のD8EA、右が新品のDR8EA。
色は若干灰色が入っているので、やや高温だったというところでしょうか。でも十分許容範囲ですね。
さて、交換したらおなじみのラジオで測定しましょう。
かなりノイズは減りました。しかし残念なことに、ステム周りのノイズがそれほど小さくならなかったのです。
それでもノーマルプラグでは車体周り1mぐらいはラジオが聴けなかったことを考えると、十分この位置でもラジオが聴ける程度であるのはノイズが少なくなったと言うことでしょうね。
ステーに付けて起動してみました。
・・・動きません(涙)
確実にノイズは減ったのですが、どうにも動かせるレベルまでは減ってくれなかったようです。
しかたなく、以前から使っているバッグに入れてみたら、動きました。やはりこのまま使うしかないでしょう。
が、どうせならこいつにも工夫をしてみようではないですか。
ノイズ対策としては、一次電源にノイズキラーを入れることが一般的です。フェライト磁石に電源線を1〜2周巻いて使うものです。
しかし、前回検証したように、電源がどういう状態であっても動作に変わりがないということは、電源のノイズキラーには効果がないということが考えられます。
他の手としては、銅コーティングというのがあります。最近ではパソコンでもノイズで動作不良ということが多く、銅によるノイズ対策がされています。たとえばThinkPad535Xはハードディスクに銅テープが貼られていますし、ThinkPad1620はバッテリーベイに銅コーティングされています。
では、銅板で対策をしてみましょうか。
ホームセンターに行くと、銅の薄板(糊つき)が売られていますので、それを使ってみましょう。
タンクバッグ内部には、形状を整えるためにプラスチック板が使われています。
これに銅板を当てるのが、他に影響を与えないやり方ですかね。
で、銅板を貼ってみました。
さて、使ってみた結果ですが。
どうも、本体の方もちょっとガタが来ている様です。
今までも、確かに動作が不安定になることはあったのですが、赤い画面(CDが読めない)ということはなかったのですが、今回結構それが出てしまいました。本体の問題もかなりあるということで、修理が必要でしょうか。しかしノイズのない箇所では問題なく動くものをどうやって不調と説明できるのか・・・
やはり、画面と本体が別になっている通常のナビゲーションシステムのほうがいいんでしょうね・・・