第八回 ハーレーダビッドソン

 6月2日土曜日。
 朝早く起きたら天気が良かったので、近所の林道へ走りに行きました。
 その帰りに、国道ではなく裏道から帰ってきたら、近所のカートコースに看板が。

「Harley & Buell 大試乗カーニバル」

 おっとこれは?
 面白そうだ、と家に帰り、わざわざF650に乗り換えて戻ってきました。別にHusabergでも良かったのですが、なんとなく大きい方がいいかな、、、などと姑息なことを考えて(笑)



 さすがにHarleyが多いなあ・・・
 まあ原付もいますし、大型で来なければいけないわけではないですけどね。



 さて、1000円の参加費用を払ってパスを買います。これがあれば何度でも何台でも乗ることができます。



 なんたって場所はカートコース。いかにもHarleyにはミスマッチ。でも邪魔が入らないいい場所ではあります。
 きついコーナーばかりで、転倒するひともしばしば。

 一応、本コースを走ることができるのは大型免許所有者のみです。公道ではないクローズドコースですから別に普通二輪免許や、それこそ無免許でも問題はないのですが、大きく重いHarleyをこの狭いコースで走らせるのは簡単ではないとしたからか、普通二輪免許の人はホームストレート部分と駐車場だけの試乗に限られていました。実際、多くの人が転倒していました。そりゃ重いですからねえ・・・初めて自動車学校で750に乗ったときに「こりゃ重いわ」と思ったものです。こいつはそれ以上ですからねえ・・・



 まずは小手調べに、Buellに乗ってみましょう。左のLightning X1に乗ってみました(右はCycloneM3)
 Vツインと言えばスリムさが売りなのですが、そこはHarleyのエンジン。でっかいクランクケースが災いして、足下が広い。しかし全体的にはコンパクトに収まっていますからそんなに重さも感じません。

 最初に乗ったのが失敗だったか、一番走りのバイクなのにペースをあげることができませんでした。アップライトなオフ車のポジションに慣れてしまっているので、前傾の強いスポーツバイクをうまく乗りこなせない感じです。
 このエンジンは吹け上がりも軽かったですが、ギヤが1速しか使えませんでした。カートコースの狭さではこの化け物を走らせるのには厳しい・・・



 次はスポーツスターです。最近の主流はここでしょうかね。
 883ccと1200ccの両方に乗ってみました。いずれもスポーツスターカスタムです。

 XLH883Cは軽く、それでいて力強い。シートがどうにもいただけません(前後に滑る)が、足を投げ出すポジションも特に違和感なく乗ることができました。ハンドルもフラット型で、オフ車のものに近い形だったのがよかったでしょうか。
 XLH1200Cは、とにかくクラッチが重い!2本指でクラッチを切る私の場合はこのバイクは合いません。じわ〜っとつなげない感じで、飛び出させる感じの使い方ですかね。

 とにかく低いシートは足つきが良いでしょう。そのかわりステップが低すぎて、簡単に接地してしまいます。Harleyの中では最もスポーツ色が強く、軽快なバイクですから、そこそこ速く走れるはずなのですが、接地が速くて怖いです。



 ロードポリスです。白バイがこんなのだったらすごいですね。
 はっきり言ってでかいです。巨大です。

 これはダイナ系ですが、ダイナローライダー(なぜか写真を撮り忘れました)が一番乗りやすかった。この狭いカートコースで唯一サードまでシフトすることができたフレキシビリティがあります。長めの車体ですが小回りもそんなに苦手ではないようです。



 さて、やはりこれを忘れてはいけないでしょう。FLHCUI・・・だったか?型番がわからない。
 ツインカム88エンジンにインジェクション仕様です。このインパネ、ほとんど自動車感覚ですね。ステップもバータイプではなくて板です。蹴返しの付いたシフトペダルなど、バイクらしくないですね。
 冒頭の写真はスタッフに撮ってもらったのですが、似合わねーな・・・体格に合わないですね。まあオフヘルメットにザック担いで乗るバイクじゃあないわな(笑)

 乗り味は、見た目通りです。大らかで緩やかで。切れ味も何にもありませんがこれはそれでいいでしょう。ややガサツなエンジンフィールは、振動そのものが抑えてあるだけに少し残念です。

 全体的に言って、Harleyのエンジンはニュートラルが出にくいのでしょうか。降りるときにニュートラルにできたのはXLH883Cだけでした。ニュートラルのでないミッションはHusabergで慣れていたのですが、それよりずっと出にくいです。



 メーカー側の試乗車とは別に、ユーザーグループによるカスタムバイクの展示もありました。カスタムのお手本と言ったところか。
 他にもウエア類の販売もありました。メタルジャケット系はさすがに買えん・・・



 試乗にはこんなおまけも付いてきます。キャンギャルとともに写真を撮ってもらえるというもの。これも試乗費用1000円に含まれています。そうやって考えるととても安い参加費ですね。

 自分の場合はBMW社のバイクに乗っていますが、いわゆる「ビーマー」ではありません。BMWだから乗るのではなく、ファンデューロだから乗っているわけで、メーカー名で乗るのはSUZUKIぐらいのものです。
 長く乗っている人、年齢の行った人は、Harley親爺とBMW親爺に分かれる(HONDA親爺もありますが)様ですが、メーカーで乗るブランド志向が悪いとは思わないものの、「そのバイクに乗る意味」としたときにはどうでしょうね。

 こういう企画でもなかったらおそらく乗ることはなかったかも知れないHarleyですが、うん、面白かったですよ。
 オフ車作ったら乗るかも・・・ね。

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