第18話 お茶でもどう?

 「真鶴の喫茶店・サドルバッグでお茶でもどうですか?」

 そんなメールが届いた。
 今年は雪が多かったことと、冬場に急がしかったことから、バイクにほとんど乗っていなかった。春を迎えた初ツーリングの機会としては若干遠いが、まあいいだろう。



 西湘バイパスに10時。集合時間より早めに着いてみると、そこはバイクの博覧会と化していた。見渡す限りバイク・バイク・バイク・・・ここでは4輪車は小さくなっているしかないだろう。これだけ多いと脅威に感じる人もいるだろう。伊豆・箱根方面への待ち合わせとしては最適な場所でもあり、海岸に隣接するこのパーキングエリアは待ち合わせのメッカという感じ。
 ほどなく仲間が集まり始める。これまた周りに負けず劣らずの異様なバイクの集まり・・・

 

 テネレ、ダカール、アドベンチャー、ファンデューロ、バリオス、スパーダ、ラプトール・・・カタカナで書ける名前がいっぱい。これだけ珍しいバイクが集まる集団も滅多にないだろう。
 今日は10人ぐらいが集まった。周囲のグループも次々出発しはじめた。そろそろ我々も出かけるとするか。

 

 地元のF氏を案内人に、怪しいバイクの集団が走る。今日の予定はあくまでお茶、無茶することもない。速度は控えめに。

 わずか30分も走っただろうか?
 狭い町並みを抜け、海を見下ろす高台に立つ「サドルバッグ」に到着。まだ時間も早いので開店までの間を、馬など眺めながら過ごす。

 
 

 カメラにPDA・・・こうなると何の集団だかよくわからんな(笑)


 今お茶飲んだばかりだけど、次は昼飯だ、と出発。
 湯河原にある蕎麦屋はF氏お奨めの店。更科蕎麦が美味い。

 ここで帰るO氏を見送り、今日唯一の走りコース、湯河原オレンジラインに向かう。ここから箱根十国峠までの区間は各自フリー走行とする。
 ビッグオフ車が多いので、その走りも豪快だ。後のダカールを振り切ろうとファンデューロに鞭を入れる。舗装の峠ならタイヤの小さい方が有利、パワー差もカバーできる・・・が、振り切れるウデがあるでもなく。それ以上に、250ccが普通に着いてきてるもの・・・


 撮影ポイントを探しながらゆっくり走っていたDRが止まった。
 桜もそろそろ見納め、各自思い思いにカメラに納める。

 十国峠で再集合、あとは温泉でも・・・

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