市街地にも桜の花が大輪を咲かせ、
まさに「春たけなわ」の4月6日〜8日、
東京ビッグサイトにて恒例の
「第28回東京モーターサイクルショー」が開催されました。
私が訪れたのは最終日になる4月8日。
この日は夏日を思わせるほどの天候。
舞台となった西第2会場には沢山の人が訪れていました。
今回の出展者数はメーカー、関連企業含めて110社。
車両展示のみというのもあったが、
総数はここ数年、減少傾向にあるのが気になってはいる。
今春は規制後ということもあってか、
国内メーカーは規制対策車両は出品するが、
新規車両は見ることが出来ない。
展示会場内のメインは、
もっぱら大型オンロードスポーツ車か
ストリート志向が占めている。
外国車でも同様の傾向で、
オフロード車の印象が薄く残る程度だ。
ただし、暗い話題ばかりではない。
国内メーカーよりも諸外国メーカーのからは
新規参入や新型車両が相次いでいる。
写真左のブルタコ製50ccに見られるが、
原付〜原付2種クラスに注目が集まっているようだ。
エントリーモデルとしての気軽さや
そのデザインや価格的な手頃感もあるからだろうか。
国内メーカーが沈黙したままかと思いもしたが、
先月ホンダから発売された[Ape]のような
メーカーが何でも用意するのではなく、
ユーザーが嗜好に合わせていくモデルも出てきた。
こういう傾向は現在ではある意味、正しい。
社外パーツの拡充は幅広く個性を主張できるし、
また「触れる楽しみ」というのもあって良いのだ。
昨年の東京モーターショーとは異なり、
ケミカル、アパレル、出版社など、
外郭企業の出展があるのが特徴のこのイベントでは、
時期的にもこれからがシーズンということで、
各社とも随分と賑やかだった。
こちらも車両同様オフロード関連は少ないけれども、
それでも参考にするべきモノは揃っている。
本格的な時期はまだ、これから。
各メーカーがユーザーに期待を寄せるような
魅力有るものを開拓していただきたいものだ。
文・写真 / 山本 賢史