File22 ファン付きゴーグル

 冬場、そして雨の日など、外気温が低く湿度の高いとき、ゴーグルが曇りやすくなります。
 曇り止めの手段はそれぞれに工夫があると思います。専用のケミカル用品も多く出ていますが、眼鏡を使用している場合などゴーグルのレンズは曇り止め処理できても、眼鏡が曇ることも。ケミカルによる曇り止めは目に刺激があるものが多いのであまり勧められないものもあります。
 結局のところゴーグルの内外で温度を一定に保てるのが一番な様です。

 たとえばレンズが曇っていても、走り出すと曇りは解消されることがよくあります。それはゴーグルの通気孔から外気が流れ込み、温度差がなくなるためです。
 では、その通気性を強制的に持たせてしまおうというのがこのゴーグルです。

 サンプルとしたのは、本来スキー用のゴーグルでSWANS製。眼鏡が使用可能で、開口部の大きいオフロード用のヘルメットならば使えます。



 上のフレームに、その機構が内蔵されています。
 単5電池一本での駆動ですが、以外と電池の持続性が良い。スキーでの使用で、1日5〜8時間動作させたままで5日使ってもまだ使用可能な電力が残っています。



 中央部が、強制換気を行うファンです。これを小型のモーターで回しているだけというシンプルなものですが、わずかな気流が感じられる。つまり換気は十分に行われているのです。
 実際、天候不順なスキー状態においても曇りに悩まされることはありませんでした。



 内部への突起は最小に抑えられており、重量増もほとんど関係なく装着してもまったく気になりません。
 こんな便利なゴーグルをスキーだけに使うのはもったいないですね。

 ただ、派手なオフロードバイク用品の中ではデザイン的にはやや目立たないものになってしまいますが・・・

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