ということで、名古屋港を出発した。
ここが国道の起点になる。時間があったので例によって歩きまわってみたが、基点の碑は見つけることが出来なかった。
規制緩和によって貿易が変わる。それが港を破壊する・・・
今ひとつ自分の中でうまく流れが結びつかない。こういったときは、勉強不足を実感する。
何かしら「港町」と言う雰囲気はあるものだが、それも数百メートルのこと。すぐに普通の町と変わらなくなる。あまり港に密着した環境ではない様に思える。
が、こうした「DutyFree」などの看板を見るに付け、ここが外国と直結した町であることは伺えるものだ。この手の店はやはり家電製品点に多い。
築地町(いかにも港町的な名前ですね)の交差点からまっすぐ行っても行き先はほとんど変わらないが、国道は一旦右にそれて斜めに名古屋市街を目指す。
第一回で紹介した国道164号線と同じく、この国道も国際港と国道1号線を結ぶだけの短いルート。道路としての見所は、はっきり言って何もないのである。
この標識が気になった。
「港明保管場所」として自転車のマークが。近くに鉄道駅はない。これは何だ?
その実体は、放置自転車の集積場だった。
駅などの放置自転車は、どこでも悩まされている。時々自治体が回収して行くのだが、おいそれと処分する訳にはいかない。そこで保管しておく。
広いスペースが与えられているが、おびただしい数の自転車が並べられている。こんなにも放置されているのか?
バイクもある。自転車より放置車としての性格が強いだろう。
しかし、この自転車なんか、新品だぜ?
国道へ戻ろう。
広々とした道は車の通りも少なく、ゆったりと走れる。
やがて国道1号線白鳥橋に到着。わずか15分ほどの道のりだった。
別にこの道がなければ、たどり着けないわけでもない名古屋港。というよりは、あまりこの道で行ったことがない。バイパスを通れない原付バイクのころには何度か通った道だが、車や大きいバイクで走るようになってからは使う機会もなくなった。
それでも統合すべき国道もなく、ここはこのまま国道であり続けることでしょう。名古屋港がある限り。