第六回 SUZUKI DR250R(95)

 今は手元を離れてしまった95年型スズキDR250RSですが、いろいろな所へ連れて行きました。そんなわけで、写真も気に入ったものがいくつかあたりします。少し紹介してみましょう。

 

 

 

DR250Rの始動性とバッテリー上がり

〜とあるMLで出た話題と私の経験談〜

 DJEBEL250XC−GPSのオーナーに聞いた話では、2週間ぐらい乗らないとバッテリーが弱って始動不良になるそうです。
 GPSなしの車両でもメーターのバックアップに電気食われるとか言います。
 このバッテリー上がりなんですが、SJ45DR初期型(デジタルメータ無し)でも当初は発生していました。
 当時はほぼ毎週乗っていたのですが、まともにエンジンがかかった覚えがなく、毎回バッテリー上がり=>押しがけをしていました。一度かかってしまえばあとは1日大丈夫なのです。

 原因と言われるデジタルメータについて。
 このジェベルメータをFE400につけています。バッテリーに影響は?というと、はっきり言って、ないです。
 バッテリーはDRと同サイズ、メータバックアップ電源も当然取ってます。1ヶ月たっても別に問題ない。セルモーターはDRより遙かに電力食いますし、バッテリーも同レベルのもの。ですから、始動性の方に問題あるように思います。

 基本的に、SJ45Aは冷え性な様で、冷間時には始動性そのものがよくない。
 夏の昼間でも1時間置いておくとチョーク必要な場合あり。

 始動性の問題ですが、DRのセルは2秒以上回してはいけません。
 デコンプ機能内蔵で、回転数を必要とするのですが、モーター回転数があまり高くないようで、回し続けてもかかりません。
 セルモーターの飛び込みの瞬間にピストン位置が出てないとかからない。このあたりはキックと同様なのかも知れません。
 バッテリー容量は大きくないので、5秒も回しているとすぐに弱ります。2秒程度なら数十回はまず大丈夫です。

 セルを回しながら、マフラーからの音を聞いて、2秒間に5、6回「ポッ、ポッ・・・」と長いリズムの連続音がしていたら、これはそのまま続けてもかからないよ、というサインです。
 リズムが乱れた不整な排気でないと、かからないのがDRです。

 どうしてもだめな時の押し掛けの場合、私のやっていたのは、
「ローギヤを使ってバイクを押しながら、セルを回し、クラッチをつなぐ」
クラッチがつながる前にセルモーターは止まりますが、クランクは慣性で回転させておくわけなので、ローでもロックせずに押せます。セカンドでは押す距離が必要ですが、ローなら2〜3mでかかります。

 蛇足ですが、プラグをスプリットファイヤーにしてはダメです。
 あれは始動性最悪だし、上が回らなくなるし。下の力はあるんですが。

 バッテリー上がりはいつも家でのことですから、車からケーブルつないでOK。
 一度かかってしまえば、あとは問題なしだし、ツーリングとかで続けて乗っていれば冬の朝でも問題はなかったです。で、キックの付いていなかった私のDRでも不都合はありませんでした。
 新型にはキックが標準装備されましたが、少なくともキック付ける必要があるとは感じていませんでした。そんなもので重くするより、軽い方がDRらしい使い方が出来ます。私ならはずしてしまうかな。

 ちなみに、DR250RとDJEBEL250XCは同じパーツで発電容量同じ。XC−GPSはパーツナンバーが違うので、容量が違うようです。
 バッテリーは同じものが使われてます。これを、G社かY社に交換すれば、問題は解決すると思います。私の場合、F社からY社への交換で、まったく問題はなくなりました。


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