食パンの耳、人気ですね。スーパーマーケットでは取り合いになります。近所のパン屋では「耳の予約は受け付けません」などという張り紙もあったりします。
食パンと同じように、麺類も延ばした素材を切って使うわけで、当然不揃いな部分が出来ます。
たとえば素麺。素麺は、細長く延ばして折り返し、スダレ状に掛けてさらに細長く縒り伸ばしながら乾燥させるのであんなに細くなります。しかし、折り返した部分は太いまま乾燥してしまいますから、素麺としては使えません。
要は不要な部分、食パンの耳にあたる部分です。
しかし、この折り返し部分が旨いのです。
三輪素麺のふるさと、奈良県では、この折り返し部分を「つぼふし」と呼んで珍重しています。
折り返した部分がそのまま乾燥している訳ですから、このような曲がった形で、延ばされた部分に向かって細って行きます。
こんな形はしていますが、茹でれば普通の麺同様に柔らかくなります。
料理してみました・・・って、味噌汁に入れただけです(笑)
塩味が効いています(素麺ですから。しかも太いので結構効きます)から、味噌は米味噌系がよく合います。具はなんでもいけますが、大根、ワカメが特に相性良いように思いますね。
他にもすまし汁でもOKですし、いろいろと使えるでしょう。工夫してみては?
奈良県内なら大抵のところで手にはいるでしょうし、気の効いたデパートなどなら都会でも入手できるかもしれません。
やっぱり長谷寺あたりの山門前を歩いて、ひなびた土産物屋で買うのがおいしそうですが。