〜林道へ帰ろう〜
最近、舗装道路が楽しい。
何を隠そう、タイヤのトレッドを端まで全部接地したバイクはF650が初めてなのだ。オフロード用のブーツを履いて走ると、時々つま先の金具が地面とあたる音がしたり。
単にバイクが重くなって、それなりに走らないと曲がっていかないからでもあるけれど、舗装を走ること自体が楽しい、という風に思えるようになってきた。
それでも、時々考える。
峠や高速を走っている自分と、林道を走っている自分と。どちらが本当の姿?
国道の峠道を走り、頂上にたどり着く。狭くて対抗車が来たら焦るような道だ。
峠から、林道が続いている。見れば平らな道のようだ。
ほとんどロードタイヤ同然のF650でも走るのにこまることはなさそうだ。駐車してある車を見てもわかるように、ハイカーがかなり入っているようだ。
同行の加藤さんに先に行ってもらう。さすがに250ccのオフロード車と同じペースで走れるはずはない。FE400で来るんだったかな?
こういう風に考えてしまうあたり、ここまでの舗装区間を重視していたのがわかってしまう。でも、林道へ入ればやっぱり林道の走り方になる・・・だろうか?
まあ、ゆっくり行きましょう。
木漏れ日が路面に紋様を作る。
この模様がいろいろ形を変えるのが楽しい。
10月も半ば、そろそろ山は色を付け始める。
まだ赤い色は出ていないが、黄色はかなり広がってきた。あと1ケ月もすれば我が家のあたりまで降りてくるだろうか。
なんだかおもしろい看板や石碑も林道にあるもんだね・・・
水場があった。もう水の恋しい季節ではないけれど、休むところはこういう場所になる。
水は、安らぎをもたらす。そして、木々も・・・
この林道はどうだろう?
通行止めの看板は、その横の「大型車」にかかるものと判断。行ってみよう。
こういう枝道も、軽量なオフロード車なら入ってみたくなるものだが、重量のあるレイド系モデルではそういう気にもならない。それでも目がいってしまうのは性、か。
実際問題、メインの林道は一般公開されていても、枝道は私道などの場合もあるし、また入って楽しいものではない場合の方が多いから、わざわざ入るものでもないのだけれど。
電力施設ですな。
そうすると、ここも舗装される可能性はあるわけだ・・・
仕事のことを考えれば、舗装されていた方がよかろう。失われるダートを憂うのは部外者の勝手というものか。
この分岐はどちらへ行こう?
左はちょっと厳しそうなので、右へ行ってみるか。
ゲートで行く手を遮られた。まあ、しょうがないやね。
十分に走った、という満足感があったので、ここまでで帰ることにした。さて、これから温泉に入って・・・
林道には、やはり何か惹かれるものがあって。
でも、そこに行くには舗装道路を延々と走っていかなければならないけれど。
舗装道路が楽しい。
でも、林道はもっと楽しい。
さあ、林道へ帰ろうよ!
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