第10回 国道366号線

 唐突だが、今年はシドニーオリンピックが行われた年である。
 オリンピックイヤー、すなわち、うるう年。1年が366日ある年だ。

 国道366号線ってどこにあるんだろう?地図をひもといてみれば、以外と近くにあった。名古屋市緑区から半田市までを結ぶ短い国道だ。



 ここで初めて知ったのだけど、この標識は矢印の先に止めがしてある。これは、この国道がここまでで終わりであることを示す様だ。
 反対車線の標識には矢印の元に横線が引かれていて、ここから始まるということを示していた。



 その国道366号線の始まりは、この交差点から。交流する国道247号線はこのあたりでは準幹線国道にあたるので広く車通りも多い。



 国道が始まると、いきなり一方通行が現れた。
 カーナビで調べてもこの道しかない。でも進めない・・・

 カーナビの地図にない道を探る。とりあえず左へ曲がってみる。



 駅だった・・・

 知多半島というと、名鉄のイメージが強い。名鉄の路線が先端付近まで届いていたり、名鉄系のレジャー施設があったり。
 しかし、ここ亀崎駅はJR東海・武豊線の路線にある。近代化から遅れた非電化区間であるが、ニチユの貨物を中心に流動は多い線路だ。通勤利用も多く、そこそこ客足は確保しているようだ。



 一方通行区間を逆から見る。確かにこの狭い道では対向することもかなわず、迂回させるのも仕方ないだろう。だけど、地図には載せておいて欲しかった・・・



 ここは数少ない快走区間。それ以外は走り甲斐のない道。
 単なる連絡道か。



 国道よりも立派な県道と交差する。県道46号線は海(河口)を橋で越えて、三河地方へ続く。



 突然道ばたに火の見櫓・・・



 一見何の変哲もない郊外型スーパーマーケットがある。
 立体駐車場を持ち、JR東浦駅の真横にあるなど、恵まれた立地条件にあるのだが・・・

 ここはすでに閉鎖されている。



 すでにどこの業者だったのかも判らないようにきれいにされていた。保存状態は悪くない。閉鎖からまだそれほど経っていないこともあり、他の業者が入るならば特に整備が必要でもなさそう。
 かつてここを経営していたのは、ユニーである。近くに他の店もあるが、直接ライバル関係では無いように見える。なぜ閉鎖になったのかは判らない。

 私の住む街でも、駅前の一等地にある集合デパートが閉鎖されて久しい。
 大手スーパーが中心となって、地元の商店が店を出していたいたのだが、スーパーの撤退とともにビルの保守管理費用も出なくなり、閉鎖に追い込まれた。地下に貯めた水道水タンクの水が腐り、使えなくなったのが最後、と言われている。

 駅前という条件にあっても、車の便が悪いと客足は遠のく。
 しかし、ここ東浦の場合は、駐車場も大きく確保されているのだが・・・



 大府から、国道155号線に吸収される。
 重複区間なのに、国道366号線の記載はない。

 国道366号線単独区間には、これでもか、と言うぐらい頻繁に国道標識が現れる。
 あまり国道としての必要性が高いとは思えない、整備のための国管理のような道だが、「国道」であることを誇示するように標識が林立する。
 それが国道155号線区間には全然現れないというのも面白い。



 ここで右へ曲がれば刈谷市。刈谷には、トヨタ系の工場がたくさん集中している。
 その中に、豊田自動織機製作所がある。トヨタの祖である。
 そして、シドニーオリンピックで銀メダルに輝いた女子ソフトボールの大魔人、高山樹里投手はここ豊田自動織機製作所の所属だ。

 ここで国道155号線と別れ、再び366号線の一人旅。



 ジョシダイです(笑)
 かなり体育会系です。周囲にジャージ姿があふれます。



 結構有名なリサイクルショップ。中古品もいろいろあるが、新品も安い。
 中古品に抵抗がなければ、寄ってみるのもいかがでしょう。掘り出し物があるかも知れません。



 前に見えるは国道23号線。
 ここで国道366号線は終わりとなる。

 4年に一度のうるう年。特別な年。
 だけど、その特別な年も、いつもの年と同じように時は流れていくものです。

 そしてこの道も同じように・・・

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