File13 車体から電源をとる

 GPSやレーダー探知機、無線機など電気で動くグッズを使用することは多いと思います。
 たいていは乾電池あるいはバッテリーを内蔵しており、それぞれが自分で動力供給出来るのですが、長時間の使用となるとそうは行かなくなります。特に電力使用量の多いカーナビやパソコン(・・・は走りながらは使わないか)などの場合は、やはり外部からの電源に頼りたくなります。

 最近のバイクはたいていバッテリーが使われていますね。セル始動になったり安定した電力を必要とするようになったことが要因でしょう。そういった機種では、発電容量も大きいので、外部へ電源を供給しても不足することはないでしょう。
 では、どうやって電気をとる?

 たとえば自動車なら、シガーライターから電源を引きます。ですから、カーアダプターはたいていがシガーライタージャックを使っているでしょう。
 じゃあ、バイクでもそうやって電源を引き出してみましょうか。

 巷では便利なものが出ています。これは、ヒューズから電気を分けようというものです。
 平型ヒューズ(小型のものもあるので注意)が使用されていれば、それと入れ替えることでプラスの電流を取り出せるものです。
 もちろん、ヒューズとしての機能は持っていて、10A〜20Aまで3種類が確認されています。
 写真は15Aのヒューズなのですが、片側が黄色い線なのは、20A用の線を流用したからで、通常は15Aなら青い色をしています。
 まずはヒューズボックスを探しましょう。BMW・F650の場合はシート下に露出しています。DR250Rはバッテリー脇で、やや取り外しにくいところにありました。
 この中で、15Aはヘッドライト回路なので、メインキーと連動します。20Aは主電源で、常時通電しています。用途に合わせて選びましょう。今回は駐車時に電気を無駄遣いすることをさけるため、ヘッドライト回路から電源をとりますが、セル始動時にライトが消えるF650の場合、不都合な機器も中にはあります。
 プラスはバッテリーから出ますが、マイナスは車体アースになります。基本的に金属部分ならどこでも問題ないですが、アースポイントはたいてい決まっていますからそこからとるのが無難です。
 電源を延長する線は、容量にあわせて選びましょう。出来るだけ太い線を使っておけば安全ですから、1.25サイズを使っておくのが無難でしょう。
 各端子は、接触しないようにカバー付きのものを使用すること。プラス線と車体が触れるとたちまちショートしてヒューズが飛びます。電子制御の車両は特に注意が必要です。
 あとはシガーライターソケットを取り付けるだけですね。ただ、露出しているバイクの場合は雨対策が不可欠です。そこはそれぞれ工夫する必要があります。
 たとえば線を長めにして、接続部をタンクバッグ内に納めるなど。とにかく雨もショートにつながりますから、細心の注意が必要です。

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